暁 〜小説投稿サイト〜
俺と一色の御近所付き合い
第5話 七夕の願い
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かじゃねぇのか?定番とか知らねぇけど」
いろは「そうですねぇ、じゃあそうしましょうか」
たこ焼き屋の前
八幡「すいません、たこ焼き2つください」チャリン
店員「ありがとうございましたー!」
いろは「ぁ…」
八幡「ほらよ」
いろは「やっぱり先輩あざといです」
八幡「何でだよ、別にこれぐらい普通だろ」モグモク
いろは「おいしいですね」モグモク
八幡「ん、まあそうだな、次はどうする?」
いろは「そうですね」
2人で色々な所を寄って、食べたり遊んだりした。
いろは「さて、先輩そろそろ上に行きましょう」
八幡「あ?上で何かあんのか?」
いろは「言ったじゃないですか!最後に花火があるって」
八幡「あぁ…ってか、この時期に花火か結構早いな」
いろは「先輩それ言った時も言ってましたよ。とにかく行きましょう」グイグイ
八幡「引っ張んなって、伸びるから」
一色に連れられ上の丘の所に行き花火が始まるまで待っていた。
八幡「は〜、意外と人少ないな」
いろは「結構穴場みたいですね、ほら先輩ここ座りましょう」
八幡「ん」
いろは「ふふん」
八幡「何でナチュラルに隣に座ってんの?」
いろは「逆に何で隣以外に座ると思ったんですかぁ、あ、もしかしてまた勘違いしちゃいました?ごめんなさい結構良いムードですけどまだ早いですごめんなさい」
八幡「もう何度目だよ……まあいいや、好きにしろよ」
いろは「は〜い♪好きにしますね」ギュ
八幡「おい、だからって何で腕に抱きつくの? 磁石なの?」
いろは「何ですか?その例え、はっ、もしかして俺から離れられない的な例えですか例えがちょっとくど過ぎるので無理ですごめんなさい」
八幡「おい、数分の内に2回も振られたぞ逆に凄いぞ」
いろは「はいはい、ほら先輩もうすぐ始まりますよ」
そう言うと花火が始まる。始まると一色はおーとかほーとか言ってたな、表情もあざとさも消え素の表情だった。しばらく花火を堪能していると。
いろは「……先輩」
八幡「ん?…」
いろは「…来て良かったですね!」
その表情は笑顔だった。これが、一色いろはの本当の笑顔なのだろう。
八幡「…そうだな……」
いろは「また…来年も来ましょうね」
八幡「…機会があれば…と言うより俺もお前も縁があればな……」
いろは「えへへ、そうですね…」
まったく、こういう時には素の反応なのだろうな…本当に勘違いしてしまいそうだ。しばらくして花火が終わる。
いろは「さ〜て、終わりましたし帰りましょうか…っと、きゃっ…」
一色が体勢を崩して転びそうになる。
八幡「っと、おいどうした? 大丈夫か?」
いろは「あ、ありがとうございます。ちょっと…ゲタの緒が切れちゃったみたいで」
八幡「あぁ…しょうがねぇな、ほら」
いろは「え?…」
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