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名手、カルフィ。
俺の手にかかれば、森のキツネもウサギも鹿も、みんな弓の餌食。
俺はかわい…かった女房と、3人の子供に囲まれ、幸せに暮らしてる。
一番上の子供は、最近俺と一緒に狩りに出るようになった。なかなか筋がいい、楽しみだ。
狩りの仕事も、村での生活も、家族の仲も悪くない。
でもさ…たまには悪いことしたっていいじゃないか?
…獲物の肉は自分らで食ったり、村で売ったりするが、毛皮は街の方が高く売れる。
街で毛皮を売って、村に戻る。女房に渡す金から、銀貨を2、3枚くすねる。
数か月これを繰り返せば、街で女1人ぐらいは買える金になる。
でも、ただの女じゃつまんねぇ。俺は、へそくりを半年分は貯めるんだ。
俺は今日、わざわざいつもの街を通り過ぎて、遠くの街にやって来た。
ここは、ハーフエルフの娼館がある街…俺の好みは、ハーフエルフなんだ。
え? 何でハーフエルフだって? わかんねぇかなぁ、あの細っそい腰、猫みたいにとんがった耳。
その耳をペロペロしゃぶってやると甘ーい声を出す。オマ×コもキッツキツだぜ。
…でもな、ハーフエルフの女はお高いんだ。
俺は半年分のへそくりと、毛皮を売った金から銀貨を3枚くすねると、エールを一杯引っかけてから娼館に向かった。
「いらっしゃいま…、あらあら村の狩人さん、ご無沙汰ねぇ」
娼館の女将が話しかけてくる。辺鄙な村の田舎者でも、10年も通えば顔なじみになるもんだ。
「もっと通ってくださいよ狩人さぁん。いっぱい稼いでるんでしょぉ?」
「いやぁ、俺の稼ぎじゃここに来れるのはせいぜい半年に1回だね。…ところでよ、今日、いい子いるかい?」
女将は、俺がハーフエルフしか抱かないのを知ってる。ここはいつもの街には無い、ハーフエルフのいる娼館。
「あら、運のいい狩人さんねぇ。この前新しいハーフの子が入ったの。親と喧嘩して村を飛び出してきたんだって。
まだだいぶ幼いジャリっ子けど…狩人さん、あんたそういうの好きでしょ」
女将がニターッといやらしい笑みをつくる。
「おうおう、そいつはありがたいじゃねぇか」
「ちょっとお値段弾むけど、いいかしら」
俺はへそくりの銀貨に、毛皮の儲けから5枚追加して、女将に差し出した。
(母ちゃんには、街で顔なじみに会ったからつい飲んじまった、って謝ろう)
俺は後のことを少し心配したが…これからのお楽しみを考えたらどうでもよくなった。
女将の案内で、階段を上がっていく。
ベッドとテーブルしかない狭い部屋に通された俺が、胸と股間を期待で熱く膨らませて待ってると…。
コンコン、とドアをノックする音がした。
「失礼します」
「おう、入れ」
きゃしゃで小柄な、亜麻色の髪のハーフエルフの少女が入ってくる。
本物のエルフなら、ウサギみたいな耳なんだろう
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