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マタタビ使っていいですニャン?」
「よぉしこのメス猫めっ、鳴けなくなるまでモフモフしてやるっ!」
「あ?お?お?お?お?〜〜〜〜〜ん???」
結局その日は、夕やけニャンニャンから始まって朝やけまでニャンニャンしてしまった。
……いけない、歳がばれてしまう。
「お邪魔します」
「いらっしゃ……、あら、商人さん? 珍しいですわね2日続けてなんて」
「いや、昨日はとんだものを売ってしまったなぁと思って、新しい品を仕入れて来ました」
不気味な店員の目の前に、怪しい男が金の刺繍のあしらわれたきらびやかなドレスを広げる。
「まぁ綺麗。でもちょっとサイズが小さいわね」
「お得意様のお嬢さんにでも勧めてあげて下さい、いかがですか」
「いいですわ、買いましょう」
「ありがとうございます。……しかし、昨日のあれはちょっと悪いことをしました。考えたらあんな変なものを買う人間はこの町にはいやしません。今からでも引き取り――」
「結構ですわ。もう売れちゃいましたの」
「え? あれを買う好き者がこの町にいたんですか!?」
背中を丸め、揉み手をしていた怪しい男が目を剥いた。
「お買い上げはいつものお得意様よ。お嬢さんも喜んでたわ。昨晩は嬉しそうに遊んでたんじゃないかしら」
「は、はぁ……」
(誰だ、あんな変なものを買う変態親父は……しかも自分の娘に付けさせるだとぉ!?)
『くしゅん!』
素っ裸で汁まみれのまま寝ていた先生とシルヴィが、同時にくしゃみをした。
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