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ピンクの部屋着に着替えたシルヴィが、先ほど買ったものを着けて寝室に現れた。
ほっぺの横で両手をくいっ、くいっとさせ、頭をフリフリしながら片足でくるりと1回転して見せる。
それにしてもこのシルヴィ、店内ではあんなに恥ずかしがっていたのに……ノリノリである。
「どうですか先せ……ご主人様♪ 似合ってますにゃ?」
「ああ、可愛い。ただただ可愛いよ。いや、すっごい可愛いよ、シルヴィ」
「にゃぉーん!」
嬉しそうに駆け寄ってくるシルヴィを抱きしめて頭を撫でると、耳としっぽがピコピコと揺れた。
「ネコニャンニャンニャン」
「イヌワンワンワン」
「カエルもアヒルも」
『ガーガーガー!』
2人で不思議な踊りを踊ったりはしゃいだりしているうちに、うっかりつまづいた僕はうっかりシルヴィをベッドにうっかり押し倒してしまった。
「うにゃぁ〜ん? あお〜ん?」
頬は真っ赤になり目は潤み、どこからともなく情欲を誘う雌の匂いが部屋に広がっていく。
これはいけない。発情期が始まってしまった雌猫を落ち着かせる必要がある。
まず頭を撫でる。
「うにゃ〜ん?」
次にほっぺを撫でる。
「にゃぉ〜ん?」
首筋を撫でる。
「きゃふっ! にゃ、にゃにゃ〜ん?」
喉を撫でる。
「ごろごろごろごろ」
お手手を掴んで肉球をぷにぷにする。
「にゃぉぉん?」
おっぱいを揉む……もとい、揉めるほどは膨らんでないから、撫でる。
「うー、にゃんにゃん♪」
お腹を撫で回す。
「ふにゃ!? ふにゃにゃにゃにゃにゃ!!」
腕を掴まれて指を甘噛みされ、猫キックをされてしまった……お腹は苦手なようだ。
「さて、と」
「にゃぁっ!?」
僕はいきなりシルヴィの手を掴んで背中を抱えると、うつぶせにひっくり返した。
「あっ、ご主人様??」
「猫が一番気持ちがいいのは……ここだっ!」
尻尾をくっ付けてあるちょっと上……ふっくらしたお尻の割れ目の上の背骨を、トントントンと軽く叩く。
「ご主人様? ご主人様ぁ? うにゃ〜ん?」
トントントントントントントントン。
「にゃお〜ん! な?〜ご? な?〜ご?」
トントントントントントントントントントントントントントントントン。
「うにゃぁ? ふにゃぁ? ……あ?〜お、な?〜お、あ?お?〜〜ん??」
ああっ、なんてことだ! リラックスさせるつもりが完全に発情してしまった!
「な?〜お? な?〜お? あ?ぁ〜お??」
尻尾をふりふりさせながら尻を突き出しくねくねさせるシルヴィ。
雌猫の匂いが濃厚に漂い、鼻腔を刺激する。
「ください! ご主人様の猫じゃらしで私をウニャウニャして、ミルクいっぱい下さい! ……
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