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ガールズ&パンツァー SSまとめ 西住みほと角谷杏(暴力シーンあり)
その1
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 みほの手が私の口に挿し込まれ、私の上顎と下顎を凄まじい力で押しとどめる。
 ざりっ。歯が、彼女の肉に突き刺さる感触を覚えたが、怯むことなく力を込め続けた。
「あ、あが、やっ……がっ!」
 目を開くと、みほが……歯を見せて笑っていた。
「びぃ……っ」
 びくんびくんと痙攣した下半身が熱く濡れていくのを感じながら、その場にぐったり倒れ込む。
「はぁ、はぁ、はぁ。あ、あう、がっ!」
 口をぽかんと開け、舌を伸ばしたままで浅い呼吸を繰り返していると、舌を指で掴まれた。
「死ぬ覚悟があるなら、最初からそう言ってください」
「あ……ひ……」
「わたしが黒森峰から逃げてきた本当の理由、聞きたいですか?」
「ひ!」
 しょわしょわという音が、今度は自分の耳にもはっきりと聞こえてきた。
 スカートが私の太ももや腰にべったりと貼りつく。
 私は……そこで本当に意識を失った。

「会長、会長、起きて下さい」
 耳元で、柔らかい少女の声がする。
「どうしたんですか? 急に気を失ったりして。保健室に行きましょうか?」
「あ、あ?……にしずみ、ちゃん?」
 夢? なんであんな悪夢を?
 まだゆらゆらと揺れている天井を眺めているうちに、少しずつ視界が定まってきて、みほの顔もはっきりと見えてくる。
 にっこりとほほ笑んでいる彼女の片頬に……微かな赤い痕が付いていた。
「会長の気持ち、わかりました。わたし、戦車道、やります」
「にしずみちゃ……ん」
 名前を呼び掛けた私の唇と舌を、みほが顔を近づけて塞ぐ。
 みほの拳よりもはるかに柔らかく熱い器官が、血の味の残る私の口中を襲った。
「……ふぅっ、その柔らかな舌と血と肉体を……わたしに下さい。会長」
 顔全体が見える距離までみほの顔が離れ、そのニコニコ顔がはっきりと見えてくる。
 股間が冷たい。腰から尻、ふとももにかけてひどく濡れている。さっきも今も……すべて夢ではないことを悟った。
「戦車から離れてれば、わたしは普通の女の子でいられたんです」
「うあっ!」
 手が私の敏感な場所に伸びる。
「会長の血と肉を代償に……わたしの悪夢を、あの鉄と油の匂いのする棺桶に捧げます……後悔しないで」
「……!」
 魂、いや肉体そのものと引き換えに、私は軍神、いや悪魔に縋る事を選んだ。
「いいよ、西住ちゃん……」
 言い終わるか終らないかのうちに可憐で無慈悲な悪魔が私の肉体に覆いかぶさり……全てを奪っていった。

 私はみほの身体にしがみつき、胸に顔を埋めながら泣いていた。
 痛み、悲しみ、後悔、嬉しさ、喜び、期待……何で泣いているのか、自分でも分からなかった。
「西住ちゃ……みほ、みほぉ」
「会長、大丈夫です。落ち着いてください」
「ん……」
 みほが私の顎を上げ、暖か
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