西住みほと逸見エリカと赤星小梅
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ッチを入れたまま、エリカが『雪の進軍』の四番を歌う。
ヘッドフォンを通じて、3人の歌が重なり合う。
どうせ生きては還らぬ積もり
「エリカ、違う違う」
「?」
どうせ生かして還さぬ積もり
みほが、最後の一節を元々の歌詞で歌い直した
『どうせ生かして還さぬ積もり』……か。
生かして還さないのは、もちろん。
「憎いあいつらをボコボコにしちゃお、エリカ!」
「やってやるわ!!」
「行きます!!」
白旗上がらにゃ拍手喝采、御覧召されよ吶喊魂。
ああ、私たちは何と大馬鹿なんだろう。
黒森峰と大洗、そして西住の名に履帯で砂を掛ける三馬鹿。西住みほと逸見エリカと赤星小梅。
このifは……最悪で、最高だ!
背中で唸るエンジンの咆哮と履帯の唸りの中で、エリカは高鳴る胸を押さえながら――隣を疾駆するみほの戦車をキューポラ越しに眺め、口角を吊り上げた。
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