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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1279話
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、相性は悪いだろうな。
 ここで迂闊に話を拗らせるような事になったら面倒事に発展するのは間違いないので、取りあえず仲裁でもしておいた方がいいか。

「エリナ、こっちの3人のパイロットは、サツキミドリ2号からナデシコに乗る事になったらしい。聞いてないのか?」
「ああ、そう言えばどこかで見覚えのある顔だと思ったら……そう。でも、貴方達がナデシコに乗るのはもう少し先だった筈だと思うけど?」

 チラリ、とリョーコ達を一瞥して告げるエリナに、そんな行為をされた3人の方は面白くなさそうな態度になる。
 実際本来であればまだナデシコに来る予定ではなかったところを、俺が……より正確にはミロンガ改が気になって強引にやって来たんだろうから、非はリョーコ達にあるのは間違いないんだろうが。

「……別にいいだろ。どのみちこれから火星に行くまで一緒に行動するんだから、少しくらい早くナデシコに来たってよ」
「そうそう、それに連携を取るって意味だと少しでも多く一緒に行動した方がいいしね。そう考えれば、寧ろ来るのは遅かったんじゃないかな?」
「コンビネーション……コンビーフネーション……コンビーフカツ?」

 そんな風に言ってくる3人に視線を向けながら、エリナは溜息を吐く。

「あのね、別に合流のスケジュールは何の考えもなく決まってる訳じゃないのよ? それと、そっちの人は何を言ってるのか意味が分からないんだけど?」
「あー……イズミについては気にしないでくれ。普段からこんなんだからな。エステバリスに乗ればきちんと仕事をするから」
「……本当でしょうね? 全く、腕はあっても性格に問題ありの面子を集めたって言っても、限度ってものがあるでしょうに」

 エリナの口から漏れたその一言が気にくわなかったのだろう。ヒカルがジト目を向けながら不満そうに口を開く。

「そう言っても、このナデシコに乗ってるんだから、類友だと思うんですけどぉ」
「……何か言ったかしら? 良く聞こえなかったから、もう1度言って貰える?」

 視線を向けられたヒカルは、すぐさまそっと視線を逸らす。……だけではなく、リョーコの後ろへと隠れる。

「別に何も言ってませーん。空耳だと思いまーす」
「ヒカル……お前な。そういう事はあたしの後ろに隠れてじゃなくて、前に出て言えよ。ったく。……ま、それはそれとしてだ。あたし達はこれから一緒に火星に向かうんだろ? だってのに、何だってそんなに喧嘩腰なんだよ。あたし達が戦う相手は、木星蜥蜴だろ」

 そう告げたリョーコの視線は、エリナを真っ直ぐに射貫く。
 元々委員長体質だからこそか、正論に弱いところもあるのだろう。エリナはそっと視線を逸らして口を開く。

「そうね、ちょっと言い過ぎたわ。ごめんなさい。けど、ナデシコの方も色々と忙
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