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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1279話
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「こっちはヤマダに比べれば人の話をきちんと聞くけど、コックと兼業だから純粋な操縦技術がな……」
「ナデシコのパイロットってのは、どうなってんだ一体?」
「そもそも、腕が一流なら性格に問題があっても引っ張ってきたって話だ」

 確か以前プロスペクターがそんな事を言っていたと思う。……エリナだったか?
 まぁ、どっちでも言いそうではあるけど。
 テンカワはイレギュラーだが、ヤマダは十分に技量はあるんだろう。……技量は。

「あー、なるほど。そういう意味だとリョーコも問題児だよねぇ」
「おいヒカル。お前やイズミと比べれば、あたしは一番マシだろ」
「人、それを目くそ鼻くそを笑うと言う……」

 ボソリと呟くイズミだったが、自分で自分を目くそとか鼻くそとか言うのはどうなんだ?

「それで結局俺を見に来たって話だったが、見て満足したか?」
「そうだな……出来ればシミュレータか模擬戦辺りをやって、その腕がどれくらいのものなのかを実際に確認してみたいんだけど……」
「さすがにそれは無理だろ。リョーコの気持ちは分かるけどな」

 腕利きのパイロットであれば、当然自分達の同僚の技量は気になってもおかしくはない。
 また、ミロンガ改の性能が気になっているというのも事実なのだろう。

「ちぇっ。けど同じ艦に所属するんだから、具体的にどのくらいの性能と腕なのかを確認しとかなきゃ不味いってのは事実だろ?」
「そうだよねぇ。私もあのアクセルの機体の実力が見たいなぁ。イズミもそう思うわよね?」
「ふふ……死の臭いの色濃い機体……私をあちらへと連れていくの?」
「うわっ、また始まった……ああ、気にしねーでくれ。こいつ、時々こんな風になるんだよ」

 イズミの様子を見ながら、やれやれといった風にリョーコが肩を竦める。
 何だかいつもの事とか言ってるけど、ぶっちゃけイズミが言ってる内容は決して間違っている訳ではない。
 ニーズヘッグ程に戦場を駆け抜けてきた訳ではないが、ミロンガ改もマブラヴ世界では結構大きな戦いに参加している。それもテロリスト共を相手にという意味では、死の臭い色濃い機体と評されてもそれ程おかしくはなかった。
 そんな風に考えていると、不意に格納庫に声が響く。

「ちょっと、一体これは何の騒ぎ!? アクセル、アクセルにはミロンガ改に乗ってすぐに移動出来るようにしておいてって言ったわよね? 何で遊んでいるのよ」

 その声の持ち主は、ネルガルから俺のサポート役兼お目付役として送られてきているエリナ。
 少し遅れると言ってたけど、確かに俺が格納庫に来てからそれなりに時間は経っているな。

「ああ? 何だよ?」

 不機嫌そうに言葉を返すリョーコ。
 まぁ、委員長体質のエリナとアウトロー傾向のあるリョーコだと
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