25.女神像と女神
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歩いて歩いて・・・・・・ただただ進んで・・・・・・
たどり着いた先が何であったとしてもそれが答えである。
なんて、誰が言うでしょう。
答えであるかすら分からないものに答えを求めることは不正解で、答えでなきものに答えを口にすることすら不正解で・・・
人はそうして学んでいくのです。
そして過去からは学んではいかないのです。
「自ら来たの?殺されに?」
ゴルドは破壊され未だに直らないままが過ぎています。
何てことでしょうな。
マルチェロをエイトたちが倒したせいですね。
そんな廃墟にクロノスはいました。
女を見つめ、覚悟をした目で。
「あなたは勘違いしている。
私は死ぬ気などない。
どんな形であれ、殺すことは自己満足にしか過ぎない。
自殺も殺すことなのだから同じだ。
自分の目的、利益、思想の押し付けと同じだ!!
違うか?
あなたが私を殺すことで神を復活させるのも自己満足。
私が死んであとを託すのも自己満足。
マルチェロが法皇を殺すのも利益のための自己満足なんだ。
そんな自己満足のために易々死ぬ気はない。」
「じゃあなぜ来たの?」
「あの魔法陣のせいで封印は解けようとしている。
仲間を殺すだけだからな。
自己満足で死ぬ気はないが、自己満足で殺す気はある」
「なるほど。私を殺しても何も変わらないわよ。
あなたは封印として機能しない。
エリス様に体を奪われる。ただそれだけの話。」
「そうだな。私は何かを守りたいより求めて生きてきた。
自分の真実を求めて。
でも今は逆なんだ。何かを守りたい。
出来の悪いククールや人の話は聞かないマルチェロ。竜の血の混じる変わり者エイトやマダンテバカのゼシカ、かぶとわりにしか能のないヤンガス・・・
そんなやつらを少しでも守りたいから。
あなたと私を道ずれにする」
クロノスは自分がエリスに体を奪われる時間を少しでも遠くにするため、邪魔であるこの女を始末するために来たのです。
自分の意識のあるうちに。
それがダメなら道ずれにしてでも消したいようです。
マルチェロ、はやく来い出番だぞ。
「私、あなたが嫌いよ。なぜかわかるかしら」
「知らない」
「あなた、自分が死ぬことに抵抗が無さすぎだわ。
そうなら早く死になさい。」
女が構えたのでクロノスは自慢の杖(魔封じの杖)で殴りかかろうとしました。
力はククールよりありませんが、殴りからのメラゾーマは痛いでしょう。
されたことがありませんのでわかりませんが。
しかし、クロノスは一瞬躊躇しました。
一つの可能性に気づいてしまったクロノスは、困惑した顔で女を見つめます。
魔法陣がクロノスの下に現れても動けないまま見つめます。
魔法陣の火力が上がろうとただ見つめます
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