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リリなのinボクらの太陽サーガ
スカルフェイス
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以前話したよね。“裏”の半数以上を掌握して、髑髏を手駒として操る顔が無い指揮官の男がいるって。実は今朝、皆が起きる前にユーリからとあるディスク(スカリエッティの贈り物)の一部を解析した内容が届いたんだけど、実はそいつが指揮している部隊の名前も“XOF”だって判明したんだ」

「ビーティーから聞いた戦艦のマーク、髑髏の部隊XOF……これは偶然の一致じゃないね。僕の考えに過ぎないけど、この二つは間違いなく同じ存在を意味している。だから聖王教会の傍にいた戦艦には、もしかしたらその男がいるかもしれない」

「清廉潔白を謳う聖王教会が髑髏の軍団と手を組む、か。ウワッハッハッギャッハッハッハッ! 教会が死者だ! どえらい皮肉じゃないか!! グウェッハッハッハ!!」

「なんかすっげー爆笑してるけど、そんなに面白いか……?」

腹を抱えて笑うビーティーにおずおずとアギトがツッコミを入れる。しかし彼女の言う事も尤もなので、周囲は苦笑するだけに留めていた。そんな中、マキナはひとまずの結論を付けてから話題を新しく変換させる。

「XOFの戦力や目的はまだ不明だけど、とにかくXOFと聖王教会の関連性について調べてみる必要がある。だから聖王教会には一度潜入するべきだけど、相談しておくことはもう一つある」

「フェイトちゃんのこと?」

「正直、こんなに早く来ていたのは誤算だった。どいつもこいつもなんでこう間が悪いというか、すれ違いまくるというか……」

「もうはっきり言っちまえよ、あいつらウゼェってな。クックック……」

「いやいやいや、フェイトちゃん達に一切悪気は無いんだから、そんな風に言わなくても……」

「悪気が無くても邪魔なのに変わりはないんだけどな。とにかく再三繰り返してるけど、あいつらに見える場所では姉御となのはは隠れる事に徹した方が良い。もし見つかったら面倒な事になるし、何よりあいつらの命が暗殺派の標的になってしまうからな」

「じゃあ彼女達がまた出てきたら、今度から僕とビーティーが相手をするよ。……昨日の戦闘を考えると、ビーティー一人で十分過ぎると思うけど」

「まあな、サイボーグがそう簡単に生身の人間に負ける訳が無い。魔導師だろうと同じ事さ。つぅか帰れっつったのに帰らなかったら、次会った時アイツをどうしてやろうかと思ってゾクゾクしてきたぜ。うぇへっへっへ……!」

「やべぇ……言葉に出来ないぐらいやべぇ……」

「逃げてぇ〜!? フェイトちゃん、早く逃げてぇ〜!?」

嗜虐的に頬を吊り上げたビーティーの顔を見て、アギトは戦々恐々と後ずさりし、寒気が走ったなのはは遠くにいる友人に向けて届かないと分かっていながらも叫んだ。ちなみにこの時、某金髪少女は謎の悪寒に襲われて身震いしていたりするが、それは別の話。

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