スカルフェイス
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的に理解しているが、しかし今の彼女の真剣な表情から話の内容も重要だと判断し、彼らも自ずと姿勢を正しておいた。
「これから伝える事は、マキナにとっては多少腹が立つ話だ。キレるなら盛大にやっちまっても良いが、相手は選んでくれよ?」
「わかった。じゃあキレたら八神にでも八つ当たりするよ」
「唐突過ぎるはやてちゃんへの攻撃宣言!? それはいくら何でもはやてちゃんが可哀想だよ!?」
「冗談さ。私自身八神の顔を見る気は全くないし、自分から会いに行くつもりはないって」
「あ〜……それはそれで可哀想というか、取り付く島もないっていうか……。はやてちゃん、いつかマキナちゃんと仲直りしたいってよく言ってたけど、これじゃあ望み薄かな……」
「俺としては八つ当たりに興味津々だがな? マキナ、もしそいつの口に何か突っ込むとしたら、何使う?」
「ナス一択」
「それ中の人ネタだよ! どっかの諜報員みたく、はやてちゃんがトラウマ作っちゃうよ!」
「クハハッ! やっぱ期待を裏切らねぇな! だが今は話を進めるぞ。ブレイダブリクから北西に、ミーミル首都ノアトゥンから西に線を引いて、ちょうど交わる位置に聖王教会の教会が新しく建設されているのは知っているか?」
「まあね、情報収集は潜入の基本だし。しっかし管理局がこの世界を管理下に置こうとする隣で、聖王教会まで早速手を伸ばしてくるとは……どうもきな臭いな」
「ほほう? ならこの話を聞けば、そのきな臭さが事実になるかもしれないぜ。……実は建造中の教会の近くで、所属不明の次元航行艦を見たという情報がある。そしてそこから妙な物資が多く運び込まれているんだとさ」
「所属不明? 管理局か聖王教会の所属を示すマークかエンブレムを見逃しただけじゃないの?」
「情報を送ってきた相手はそんなヘマをしていない、マークは確かにあった。だがそれは見たこと無い奴だった」
―――黄色地に黒で“XOF”の文字と狐らしき模様が付いたマーク。
ビーティーが説明したマークの特徴は確かに次元世界では見ないものだったが、それでも“裏”に対する新たな手掛かりにはなった。
「いかにもってぐらい怪しさ満々だね。これはもしかすると、“裏”と聖王教会が繋がっている可能性もあり得るよ」
「あの聖王教会まで黒だったら、もうどこも信用できなくなっちゃうよ……」
管理局だけでも既に厄介なのにジャンゴの推測通りに聖王教会も組んでいるとなれば、もう明らかに敵が多過ぎて前途多難だと思い、なのはは辟易した。ここでふと、マキナが黙って考え込んでいる事にアギトが気付く。
「急にどうしたんだ、姉御? 何か思いつく事でもあったのか?」
「……いや……偶然かなって思ってね」
「偶然?」
「皆には
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