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リリなのinボクらの太陽サーガ
スカルフェイス
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うに落ち込むフェイトをなだめるリスべス。そんな二人を眺めて内心思う所があるロックも呆れてため息をつく。と、彼はふと近頃、西の方で見たことが無い連中の姿を見たという噂を思い出して口に出す。

「そいつらは男は白い制服のような格好で、女は白い前掛けを付けて、黒くてだぼっとした格好をしてるらしい。何か知らないか?」

「白い制服に、黒くてだぼっと……? う〜ん……どっかで見た覚えが……あ、もしかしてカソックかも。ということは多分その人達は聖王教会の人だと思う」

「聖王教会だと?」

「うん。私がこの世界に来る前に、聖王教会が布教の準備を進めてるという話を聞いたことがある。だから恐らく新しい教会の建設でも行ってるんじゃないかな?」

「布教……そう言われましても私達、今を生きるだけで精いっぱいなので神様とか信じていませんけど……」

「ああ違う違う、あの人達が信じているのは神様じゃなくて聖王。昔の大きな戦乱を治めた王様なんだ」

「それこそどうでもいい。俺達と一切関係ない人を崇める物好きは絶対誰もいないぞ」

「まぁ……崇めた所でその人が何かしてくれるって訳でもありませんし。教会の人達には悪いと思いますけど、布教は失敗に終わるでしょうね」

「あはは……ものすごく現実的な意見だね……。一応次元世界の歴史の教科書にも載る人なんだけど……確かに関係がないフェンサリルの人達にはどうでもいいかな」

そもそもベルカ戦争に関わっていないどころか、管理局とすら本来は関わりが無いのだから、相当数の信者がいる教会の神様がただの他人扱いなのも仕方ない。

「けど復興支援として物資や食料を運び込んでるって話もあるし、もしかしたら手を差し伸べてくれるかもしれないよ?」

「そうか? あんまり信用できないんだが」

「むしろ食べ物渡す代わりに自分らの宗教に入ってもらう、という思惑がありそうです」

「そ、そこまで卑怯な事はしないって!? あそこは誠実な人格者が多いから、そんな悪魔の取引みたいな真似は向こうから取り下げるに決まってるよ!」

「どうだか……」

「自分が信じるモノこそが最も正しいと思ってしまうのはどこも同じです」

「あの聖王教会がここじゃ信用ゼロ……まさに形無しだね……」

ここぞと言わんばかりに手を広げようとして、盛大にコケるのが目に見えてしまったフェイトとしては、聖王教会に若干の同情を禁じ得なかった。尤も、管理局も同じ穴の狢であるのだが……。

そんな話をしている内に夜も更けたため、お代を払ったフェイトは店を出て帰路へ着く。夜道を歩きながら、彼女は相談できずじまいだった敵の事で考え込む。

「(それにしてもあの狙撃……そして麻酔弾、私達がよく知る彼女の感じがした。まさかと思うけど、テロリス
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