スカルフェイス
[1/18]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
新暦67年9月17日、20時49分
「友達がもし敵になっていたら、どうすればいいのかな……?」
「お客様、唐突にそんな事を聞かれてもお答えしかねます……」
「そもそも昨日と今日の間に何があった……?」
ツインバタフライでフェイトはお酒……は未成年なので駄目なため、ジンジャーエールを飲みながら、今回の出撃任務に対して思った事を全従業員(と言ってもリスべスとロックの二人しかいない)に吐露していた。
「えっとね……鎮圧作戦に向かったつもりが、相手側から友達の使う戦術というか、待ち伏せ攻撃みたいなのが飛んできて一切反撃できずに追い返されちゃったんだけど……」
「はぁ……そうだったんですか……」
「本局所属の空戦魔導師部隊が為すすべなく撤退か。管理局って……実は大した事無い?」
「い、いや……そんなことは無いと思う……」
「一切反撃できなかったのに?」
「うぐ……それ言われたら反論できないよ。って、そういう話じゃなくて! 敵側に友達が味方していたら、私はどうすればいいのかなぁっていう話がしたいんだ」
「当事者じゃない僕達に言われても、わからないとしか答えようがない」
「私はまだ愚痴や相談にお応えできるほどの知恵は備わっていないので……お力にはなれません」
「だよね……。はぁ……どうすればいいんだろう……」
「そもそも無様に敗北した事で上層部から叱責とか受けたのでは?」
「確か前線部隊も壊滅、捕虜にされたと風の噂で聞きました。作戦失敗の件でかなり怒られたと思うんですが……もう大丈夫なんですか?」
「どうだろう……? 上層部からの説教はアーネスト隊長が受けてくれるんだけど、私達がお説教されないと決まった訳じゃないから……」
今日はもう遅いから流石に説教されないと思うが、明日怒られる可能性は決して低くは無かった。それを考えると、気が滅入るフェイトであった。
「はぁ……狙撃の事とか、あのサイボーグの事とか、テロリストの正体とか、色々考えたい事があるのに……」
「テロリストの正体、ね……」
「…………はぁ……」
「あれ? 何か二人とも急に暗くなったけど……あ! ご、ごめん! 辛い事を思い出させちゃった!?」
「別に……何も知らないのは幸福だな、と思っただけだ」
「同感です」
「針の筵!? うぅ……あのサイボーグにも馬鹿じゃないならわかるって言われたけど、こんなミスをしちゃう辺り、やっぱり管理局に空気を読む訓練を導入した方が良いのかなぁ……皆がクロノみたくなる前に」
「「……?」」
首を傾げる二人をよそに、どこかの戦艦の中で黒い執務官がくしゃみをしたのだが、それは別の話。
まるで仕事に失敗したサラリーマンのよ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ