機動戦艦ナデシコ
1278話
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結んでるんだし、その辺はあまり心配しなくてもいいと思うんだけどな。
「じゃ、取りあえず俺はミロンガ改の方に向かうから、ミサイルの方の準備を頼む。迎えには誰が来るんだ?」
『私よ。色々と忙しいから、少し時間が掛かるかもしれないけど……一応ミロンガ改の件はナデシコ以外の人達にはなるべく情報を広めたくないのよ。まぁ、あそこまで色々と騒動を起こしたんだから、今更遅いかもしれないけど……』
肩を竦めるエリナは、色々と疲れているように見える。
実際、疲れてはいるんだろうけど。
副操舵士としてハルカに負けたくないって事でかなり勉強しているらしいし、その上で今回みたいにネルガルの会長秘書として動く必要性も出てくる。
特にミロンガ改に関しては、さっきの話を聞く限り出来るだけ秘密にしておきたいというのが分かる。
つまり、知っている者達だけで事を運ぶ必要がある訳だ。
……プロスペクターとかゴートもいると思うんだけどな。
実はネルガルも一枚岩じゃないとか? ……当然だろうな。俺が調べた限りではネルガルってのはかなり巨大な複合企業だ。人が多く集まれば当然派閥も大きくなる。
特に先代のネルガル会長は色々と悪い噂の絶えない人物だったらしく、図書館でこの世界の事を調べた時にもかなりの頻度でその辺の話が記事になっていた。
「あまり根を詰めるなよ。休む時にきちんと休まないと、身体を壊すぞ」
『……そうね。でも、忙しいのは今だけだもの。ナデシコがサツキミドリ2号を出発して火星に向かってしまえば、今よりもぐっと楽になるわ。だから、アクセルもその辺の協力をお願いね』
そこまで言うと、また格納庫でと言って通信が切れる。
通信が切れたのを確認すると、俺も格納庫へと向かって進む。
……さて、ミサイルを頼んだのはいいけど、どんなミサイルが来るんだろうな。
この世界でミサイルは結構発展してるし、結構期待してもいいのか?
そんな風に考えながら格納庫へと到着すると……
「ええいっ、うっせぇっ! しつけえんだよ!」
そんな怒号が聞こえてくる。
えーと、何だ?
声の聞こえてきた方へと視線を向けると、そこには3人の女の姿があった。
その中でも、緑のショートカットの女がウリバタケを怒鳴りつけている。
誰だ? 今までナデシコの中では見た事のない顔だけど。
いや、勿論ナデシコにいる全員の顔を覚えている訳じゃないけど、あそこまで目立つ3人組なら、ハルカ辺りが何か話題を振ってきてもおかしくない。
緑のショートカットの女は気の強そうな顔立ちをしているけど、凜々しいといった顔立ちの女。男もそうだが、年下の女にキャーキャー言われそうな感じだ。
眼鏡を掛けた茶髪の女。こっちは緑のショートカットの女とは違い、人懐っこいよ
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