暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1278話
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も何でもいいからどうにかしないと、これから火星なんて敵のど真ん中に向かうのに、わざわざ毎回荷物搬入口から出撃させるわけにもいかないでしょ? ナデシコにはディストーションフィールドがあると言っても、何が起こるか分からないんだから』
「まぁ、そうだろうな」

 ミロンガ改みたいに幾つものバリアがあれば話は別かもしれないが、ナデシコの場合はエリナが口にしたようにディストーションフィールドしかバリアがない。
 しかもそのディストーションフィールドも、ビームや重力波砲の類には強いがミサイルなんかの実弾には弱いという欠点――それでも完全に防げない訳ではないが――を持っている。
 そう考えると、出撃の度に荷物搬入口からミロンガ改が出撃するというのは、出来れば避けたいのが事実だろう。

「けど、どうするんだ? ミロンガ改の出撃については、以前も何度か検討したんだろ? それで結局今のようになってる訳で……」

 もっとも、何だかんだと地球での戦闘は殆どなかったからこそ、ズルズルとこうしてやって来たんだろうけど。

『その辺はサツキミドリ2号にいる技術者やナデシコのウリバタケとかと話すことになると思うけど、今のところはナデシコの格納庫付近にコンテナのようなものをくっつけて、そこにミロンガ改を収納。アクセルが出撃する場合は格納庫からそのコンテナの中に移動して……といった感じになる予定ね』

 そんなエリナの呟きに、だろうな……という思いを抱く。
 実際問題、本格的にナデシコの格納庫からミロンガ改を出撃出来るようにさせるとなれば設計段階から弄らざるを得ず、数ヶ月……下手をすれば 年単位の時間が掛かってしまう事になる。
 だとすれば、今エリナが言ったようにミロンガ改を乗せたコンテナを外付けにしてしまうってのが一番手っ取り早いだろう。
 ……まぁ、問題としてはナデシコの機動性や運動性が、コンテナの分若干落ちるだろうという事か。
 それでもミロンガ改を十分に運用出来るのとどっちがいいかと言われれば、ミロンガ改の方を選んだんだろう。
 今の木星蜥蜴を相手にするくらいなら、荷物搬入口からの出撃でも特に問題はないと思うんだけどな。
 ただ……それは、あくまでも今の、という限定だ。
 この先木星蜥蜴が新型機を出してこないとは限らないし、もし向こうがそんな手段を取るのであれば、ナデシコとしても相応の対処をする必要があるという事か。

「分かった。取りあえず暫くこのサツキミドリ2号にいなければいけないって事だな。幾ら生活環境が整っていても、ずっと戦艦の中にいるというのは精神的にあまりよくないだろうし。俺としては特に異論はない」
『そう』

 短い返事だったが、その言葉に安堵が混ざっているように感じられたのは俺の気のせいではないだろう。
 一応契約を
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