第1章
第2話 幻想入り
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いた彼方はルーミアの顔を見る。
無邪気な顔と一切笑っていない目がそこにはあった。まるで、人を本当に食べて来たと言う様な目だった。
純粋な殺気。一般人の五感でも感じ取れる殺気を目の当たりにして彼方は思った。
彼方「(…本当に食べる気だ。ここで選択を間違えたら【死ぬ】)」ゴクッ
思考を巡らせて出した答えは
彼方「俺は日本人と言う人種なんだ。日本人の食べてる物は身体に悪い物ばっかりでな。俺なんか食べたら十中八九腹を壊すぞ」
ルーミア「言ってる事が難しいぞー」
彼方「つまり、俺を食べたら死ぬ」
ルーミア「そーなのかー」シュン
オツムは弱いらしいな。
彼方「ところでルーミア、お前以外に俺みたいな人はいないのか?」
ルーミア「人間の事かー?人里に降りれば沢山いるぞー」
彼方「本当か!?すまないが、そこに連れてってくれないか?」
ルーミア「いいぞー」
〜少女案内中〜
彼方「あれが噂に聞く直立そーなのかー歩行か…眼福だぜ。生きてて良かっt…つっ!」
その瞬間、自分が倒れておっさんに何か言われているシーンが頭によぎった。そのシーンが終わると彼方の頭に疑問が浮かんだ。
彼方「俺は死んだのか…?」
彼方「な、なぁ…ルーミア。お前に質問がある」
ルーミア「なんなのだー?」
彼方「ここは幻想郷って言う場所なんじゃないか?」
ルーミア「?そうだぞー」
彼方「(やはり、か…前々からどうやったら幻想郷に行けるのかって思っていたが、まさか死ぬ事で行けるとはな)」
ルーミア「かなたー人里についたぞー」
そこを見ると灯りに照らされた一昔の服装の羽織った人がいる。
彼方「おっ!本当だ!人がいる!」
ルーミア「だろー。悪い人間じゃなかったら大丈夫だと思う」
彼方「ああ、ありがとう。ルーミア」ヨシヨシ
ルーミア「なでられるのはきもちいいのだー」ニパー
彼方「(ふおおおおおおおおお!!!!ルーミアをなでっ撫でてるぅ!やっっっべぇっえええ!!かわえええええ!!!!)」
彼方「早速人里に行ってみるよ!ルーミアはどうするんだ?」
ルーミア「んー?私はそろそろ帰ろうかな?」
彼方「そうか、世話になったな。じゃあなっ!」
彼方はルーミアに手をふり人里に向かって走る。息を切らしながらも走りやっと人里の入口の近くまでに来た。
彼方「やっと着いたぜよぉ。でも、ここからどうするかぁ。ここが幻想郷なら第一番に博麗神社に行くべきなんだが、こんな時間だからなー妖怪がいるかもしれんしなー」
入口付近をウロチョロしている暁 彼方。たむろしていると若い女性が洗濯板を抱えて人里の入口から出てきたのである。それを好奇と見た暁はそ
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