第23話家族からの擬似テレパシー
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の世から消えた。その時はみんな元ベータテスターが悪いと言っていた。その時はアルゴがガイドブックを作ってくれたから何とかなったけど、その次はキリトのビーター。いつまで経っても元ベータテスターはーーー悪者なんだ。だったらーーー
「ビーターや元ベータテスターが悪者なのは認める。でも攻略じゃその悪者に頼ってるじゃねえか。貶すのか頼るのかどっちかにしろよ。そーゆー中途半端、オレ大嫌いなんだよ」
「なん、だと・・・?」
「あれ?自覚なかったんだ。矛盾って言葉辞書で調べろよ。赤線引いとけ。便利だぜ?辞書」
「貴様、いい加減に「そこまでよ」!?・・・アスナ様?」
アスナさんーーー今良いとこだったんだ。出来れば邪魔しないで欲しかったけどな。
「クラディール、副団長として命令します。ギルド本部に戻りなさい」
アスナさんはそれだけおっさんーーークラディールに命令し、キリトを連れてこの場を去った。オレもこの男から離れよう。こいつからは何かーーー嫌な物を感じる。
******
「嫌な物?何それ?」
「それが解らないんだよ」
未来の言葉には納得出来る返答は出来なかった。自分でも解らない。一つだけ解るのはーーー
「多分、どっかであいつに会った事がある。そんな気がする・・・」
そんな気がするだけ。会ったというよりは、剣を交えたような気もする。ムカつく奴だったら嫌でも思い出すのに。例えばそうだな、オレが12歳の時に留学して清々したけどーーー
【張り合いのある奴がいなくなってつまんなくなった・・・って所かな?竜】
「!?誰だ!?」
「え!?お兄ちゃんも聞こえた!?」
突然声が聞こえた。オレだけじゃない、未来にも聞こえていた。周りにはオレと未来以外誰もいない。誰だ?どこにいる?
【えぇ〜忘れちゃった?この声。子供の頃よく勝負挑んだじゃん・・・僕が】
勝負?子供の頃?つーかさっきオレの本名ーーーあっ!
「まさか・・・龍星か!?」
「え!?龍星兄!?」
【あっはっは、やっと思い出した?】
神鳴龍星ーーー神鳴家長男でオレの3つ上の兄貴。幼き頃知能テストを受け、結果IQ218という名探偵の孫すら軽く上回ったバケモノレベルの天才。確か4年前にイギリスのケンブリッジ大学に留学したはずだ。
【解説ありがとう、弟よ】
「解説って何?」
何で心の中まで読んでんだ、お前界○神様?
【界○神様じゃないよ。アーガス社のSAOサーバーにハッキング仕掛けて二人の《ナーヴギア》に声を送ってるだけ。読心というより、謂わば疑似テレパシーだね】
何だ、SAOサーバーにハッキングか。龍星も随分とまあ技術上げたなーーーハ
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