暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第37話「窮地」
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がいるのだ。放置しておけない。

「全員!戦闘態勢に入れ!この闇の欠片を殲滅する!」

  クロノが鋭く指示を飛ばし、全員が戦闘態勢に入る。

「(この数...!しかも中心地で明らかに戦闘が起きている。あの四人は一体どうやって戦っているんだ...!?)」

  闇の欠片を集めてメリットがあるのはU-Dか緋雪だけ。
  だから放置もできず、その中心で戦っている椿たちをクロノは心配していた。









「あぐっ....!?」

「アインハルトさん!」

  受け流し損ね、吹き飛ばされる。
  だが、威力はだいぶ流せた方なので、まだアインハルトは戦える。

「油断禁止。」

「しまっ...!?」

     ―――ズパァアン!!

  背後に回り込まれた一撃を、ヴィヴィオはギリギリで受け流す。
  平手で叩いたような、空気が殴られる音を聞きつつ、受け流した反動で吹き飛ばされる。

「実戦経験がまるでなし。そんなんじゃ、私は殺せないよ!」

「っ....シッ!」

  復帰してきたアインハルトが拳を繰り出す。

「その戦法は....。」

「っ、はぁっ!」

「見飽きたよ!!」

「がふっ...!?」

  回避され、反撃の拳を受け流し、カウンターを決めようとして...魔力を使った掌底のような攻撃で吹き飛ばされた。

「『っ...ヴィヴィオさん!』」

「っ!?バインド...!?」

「“セイクリッドブレイザー”!!」

「....甘い!」

  アインハルトが吹き飛ばされた瞬間にバインドが仕掛けられ、その背後からヴィヴィオが特大の砲撃魔法をお見舞いする。
  ...しかし、それを緋雪はあろうことか魔力を纏わせた手の爪で切り裂いた。

「てやぁああっ!」

「....っ!」

  だが、それすら読んでいたようにヴィヴィオは接近し、回し蹴りを放つ。
  それに対抗するようにもう片方の手で吹き飛ばそうとして...。

「『させ...ません...!』」

「なっ...!?ぐっ....!?」

  そこへ、ピンポイントに衝撃波が手に当たる。
  アインハルトが放った衝撃波だ。

「っ...ふふ...あははははははは!!いいよ!そこまで足掻くなら遠慮なく殺してあげる!親友に似てるからって遠慮しすぎだよね失礼だよね!!」

  ヴィヴィオの回し蹴りは決まった。
  しかし、それが原因かは分からないが、ついに緋雪は本気を出してしまった。

「っ!?」

「....吹っ飛べ!」

  回し蹴りの隙を突き、緋雪はヴィヴィオの足を掴む。
  そのままアインハルトがいるであろう方向へ投げる。

「ぁああああ
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