第2章:埋もれし過去の産物
第37話「窮地」
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ヴィオが後ろから殴りかかる。
それを緋雪は防御魔法で防ぐが、未来で同じような防御魔法を何度も見たヴィヴィオにとっては、それは絶好のチャンスだった。
一瞬で防御魔法を破り、隙を作る。
「「はぁああっ!!」」
「っ....!」
そして、挟むように二人で緋雪を攻撃する。
「ぐっ...いい加減に...しろっ!!」
「「っ....!」」
しかし、その攻撃は受け止められ、反撃が繰り出される。
「させ....!」
「ないっ!!」
それをヴィヴィオが受け流し、アインハルトがカウンターを決める。
「ぐっ....うざったい!!」
またもや攻撃が通るが、次の瞬間、二人がいた場所を魔力弾が通り過ぎる。
「(魔力弾...遠距離攻撃を使ってきた...!)」
「(付け入る隙があるとはいえ、戦いが長引けばこちらが不利...!)」
間合いを離し、魔力弾を避ける二人は同時に同じことを考える。
「(だからと言って、緋雪お姉ちゃんは短時間では倒せない!)」
「(決め手となるのは....!)」
「ふふ...あははは!!なーんだ、結構やるじゃん!じゃあ、もうちょっとだけ本気出してもいいよね!!」
「「(導王流による強力なカウンター....!!)」」
長期戦になればなるほど緋雪は本気になり、強力な攻撃をしてくる。
それを導王流によるカウンターで決めれば倒せると、ヴィヴィオとアインハルトは念話で話さずともそれを理解した。
「「(...ここからが正念場....!)」」
まだまだ続く死闘に、二人は身を投じた。
「“弓技・矢の雨”!」
一方、椿の方では、椿が矢の雨を放ち、妖の群れを貫く。
「はぁあああっ!!」
矢の雨を逃れた妖に向けて、葵がレイピアで貫き、どんどん処理していく。
...が、妖はそこそこ強いのか、矢の雨にもレイピアにも貫かれて生きている個体も存在していた。
「....っ、キリがないわね...!」
「雪ちゃんによって強化されてるんだろうね...。頭に風穴開けても死なないよ..!」
妖でも頭を貫かれるのは致命傷な事が多い。
だが、今回はそれでも死なない場合が多いのだ。
「蜂の巣にしてやるしか倒せないわね...。」
「この数相手に一体一体それをするのはきついね...!」
「文句言ってる暇はないわ..よっ!」
二人はその場を飛び退き、妖の攻撃を回避する。
椿は回避した後、すぐに矢を番え、そこを狙った妖の攻撃を葵が防ぐ。
「煌めきなさい...“弓技・閃矢”!!」
そして椿から光の矢が三つ放たれ、妖の群
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ