第2章:埋もれし過去の産物
第37話「窮地」
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は掌底、ヴィヴィオは踵落としでまた挟撃を試みる。
「...くすっ♪」
「「っ!?」」
しかし、それは緋雪が放った魔力の衝撃波によって吹き飛ばされ、不発になる。
「....当然、一筋縄ではいきませんね...!」
「うん...!」
一度体勢を立て直し、二人は並んで緋雪と対峙する。
「あはは、やっぱりその程度なんだ。...いくら二人に近い存在だからって期待しすぎちゃったかな?...じゃあ、殺すね。」
「『っ、来ます!!』」
「『絶対にまともに受けてはいけない...だね!』」
瞬間、緋雪がその場から消える。
...正確には、一瞬でアインハルトとヴィヴィオの所に接近したのだ。
「っ...!?」
「...っ、導王流“流動”...!」
振りかぶられた拳を、アインハルトは手首を掴んで後ろへと受け流す。
..しかし、それでもある程度のダメージは受けてしまったようだ。
「..はぁあっ!」
「っ、っと。」
「はああっ!」
「っ、ぁあっ!?」
すかさず入ったヴィヴィオの攻撃を緋雪は空いた手で受け止るが、その上からアインハルトのカウンターが入り、緋雪に明確なダメージが入る。
「入った...!」
「油断しないでください!」
「っ...!?ぁあっ!?」
攻撃が通った事に一瞬喜ぶヴィヴィオだが、反撃に来た緋雪の攻撃をぎりぎりで受け流し、そのまま吹き飛ばされてしまう。
「ヴィヴィオさん!」
「ふふっ、よそ見厳禁...だよっ!」
「くっ...が....!?」
ヴィヴィオが吹き飛ばされた事に動揺したアインハルトにも攻撃は及び、受け流し損ねて吹き飛ばされる。
「『アインハルトさん!無事ですか!?』」
「『なん...とか...!ヴィヴィオさんこそ大丈夫ですか?』」
「『これでも緋雪お姉ちゃんに散々鍛えられたもん。大丈夫...!』」
どうやら緋雪は積極的に攻撃する事はないようなので、ヴィヴィオとアインハルトはその隙に体勢を立て直す。
「『....手加減されています。』」
「『...やっぱりそうだよね。.....でも。』」
「『だからこそ付け入る隙が....あります!!』」
念話でそう言った瞬間に、アインハルトは飛び出し、緋雪に接近する。
「はぁっ!」
「っと、ふふっ。」
「っ...!」
回し蹴りを繰り出し、それが躱され、反撃がくる。
それを、顔面スレスレでアインハルトは避ける。
「せいっ!」
「残念♪」
「その防御魔法は....何度も見たよ!」
―――パキィイン!
すぐさまヴィ
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