第2章:埋もれし過去の産物
第37話「窮地」
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ンハルトのいる時代の私達なら二人の動きを理解してるでしょうけど、私達はそんなのは分かる訳がない。
『...!見つけたよ!適当に転移したけど近かったみたい!』
「...覚悟を決めなさい。ここから始まるのは戦闘じゃないわ。...死闘よ。」
「「.....はい!!」」
私も視認できる程の距離に緋雪を見つける。
っ...!あれは....!
「...なるほど。どちらも、負の感情を増幅している。...なら、反発する事もないわよね。」
「嘘...なにあれ...。」
「まさか...そんな....!」
遠くに佇む緋雪。その下には....。
「あれ、全部妖の闇の欠片って事ね...!」
『うわー...百鬼夜行みたい。』
ビルの時に現れた群れとは比較にならないほどの妖の群れ。
...緋雪が何かしらの方法で従えたのね。
「....あれらは私達が相手をするわ。あなた達は緋雪を頼むわ。」
「し、しかし...!」
あの数は、私でもきついとアインハルトは心配してくる。
「大丈夫よ。多対一には慣れてるわ。」
「...椿お姉ちゃん...葵お姉ちゃん...。」
「....ヴィヴィオ、そっちは任せたわよ。」
そう言って、私と葵はヴィヴィオ達を置いて妖の群れの真ん中に降りる。
妖の群れはほとんどが地上にいるから上空にいる二人にはあまり被害はないはずよ。
「.....さて、葵。」
『ユニゾンは解除しておくね。』
「ええ。」
ユニゾンが解除され、葵が私と背中合わせになる。
「....二人での共闘は久しぶりね。」
「江戸以来だねー。あたしの背中は任せたよ!」
「私の背中はあんたが守りなさいよ!」
その言葉と同時に妖の群れは襲い掛かってくる。
来る....!
=out side=
「....シュネー...。」
「...あは♪やぁっぱり止めに来たんだ。」
椿たちが妖の闇の欠片と戦い始めた頃、アインハルトとヴィヴィオは緋雪と対峙していた。
「私、気づいてたよ?二人はオリヴィエとクラウスに関係...ううん、二人に近い存在だって!そう!例えば私のように生まれ変わったみたいに!」
「っ...シュネー、貴女は....。」
アインハルトの言葉に、緋雪は一切耳を貸さない。
「ふふ、あはは!さぁ、始めましょう!生きるか死ぬかの、パーティーを!」
「っ.....。」
緋雪から魔力が溢れ、二人は身構える。
「さぁ!あの時のように殺してみせなよ!オリヴィエ!クラウス!!」
「ヴィヴィオさん
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