暁 〜小説投稿サイト〜
龍が如く‐未来想う者たち‐
秋山 駿
第三章 手駒と策略
第五話 交渉
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「あっ、でも……今部下に6代目迎えに行かせてるんで、大丈夫です」
「何……!?」
「今、警視庁にいるんですよね?」


全てがバレていた。
焦りのあまり、冷や汗をかく。
だがそれを見た宮藤は、また笑った。


「その焦りよう……やっぱり、6代目は貴方と一緒なんですね」
「さ、さっきから何が言いたいんですか?」
「全てがハッタリですよ。俺、嘘つきなんで」


どこから、どこまで?
もう秋山には、宮藤が何を言いたいのかわからなくなっていた。


「俺は6代目が何処にいるかなんて知りません。だから、貴方から聞くしかなかった。どうです?これで取引しませんか?」
「悪いけど、(たま)取られようとしてる人を簡単に渡しませんよ」


桐生は心配だが、命狙われてる大吾をみすみす渡す訳にもいかなかった。
それを聞いた宮藤は、ガックリと肩を落としソファーに座る。
秋山は再び頭を軽く下げ、部屋から去って行った。


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