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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL12 剣士の戦い
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れた事は嬉しかった。
だが………
「………だが、レイには悪いが、最後に試験をさせて欲しい」
「試験?」
「勝手に判断して勝手に誘っているのに試験とは可笑しな話だと思うのだが、我々は本気で2連覇を目指している。八神堂、T&Hエレメンツだけでなく、他のチームも力を付けてきただろう。油断は出来ないのだ。だから………」
「いや、むしろありがたい。俺も今日のデュエルで色々と見つめ直す事が出来た。今までもそうだ、シュテル、ディア、レヴィにも様々な事を教えてもらった。………そろそろ男としてちゃんとした結果を見せないとな」
それで心から迎えられたい。それが今の俺の想いだった。
「「「「レイ………」」」」
「やろう、ブレイブデュエルを。シュテル、今度こそ黒星を付けてやる」
「ええ、望むところです………!!」
俺の宣戦布告にシュテルはニヤリと笑みを溢して答えたのだった………
「さて、準備は後少しで整う」
男はパソコンを操作しながら呟く。
「その前にあの男の息子には一度挨拶をした方がいいな」
そう言いながら前に立つ男を見た。
「桐谷、分かってるとは思うが………」
「はい、絶対に負けません………」
その返事に男は満足したのか笑みを溢し、再び作業を始める。
それを見て、桐谷と呼ばれた男は振り返り部屋を後にした………
「兄さん………」
「加奈、起きてたのか」
部屋を出た扉の近くに義妹が居た。
「大丈夫………?」
「ああ、今日はただ話だけだったよ」
そう言うと加奈は安心した様に息を吐いた。
「いつも兄さんばかり酷い目にあってるから………」
「構わないさ、加奈の為でもあるんだし。それよりも早く寝た方が良い。明日も学校だろ?」
「うん、分かった………兄さんも………」
「ああ」
加奈の差し出した手を取り、一緒に寝室まで向かう。
(有栖零治………佐藤雅也の息子………アイツさえ、アイツさえ倒せば加奈を………)
それは桐谷と父親が交わした約束。
(俺は絶対に負けられない………)
そう加藤桐谷は強く決意し、一緒に向かうのだった………
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