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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
外伝 第1話 「八神堂の店員」
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「え……こほん、君達はショップの代表チームだからね。お店の名前を入れるのもひとつの手なんじゃないかな?」
「そういえば、八神堂さんも《チーム八神堂》でしたよね」
「そのまんまといえばそのまんまだけど、ピタッとはまっててカッコいいのよね」

 それは分からなくもないが、ここのチームの構成が八神家だからというのも理由に入っている気がする。八神堂のようにそのままというのは、アリサ達のチームには合わないのではないだろうか。

「アイディアを採用したら代わりにおはぎを要求されるぜきっと」
「それは困るわね」
「ヴィ、ヴィータ!」

 はやてやヴィータといった下の子からも弄られ、シグナムといった同年代からも弄られる。ある意味では愛されているとも言えるが、アインスが大変なのに変わりはない。頑張れアインス、俺は応援しているぞ。

「涼介さんは何かありませんか?」
「ん、俺? うーん、あまりそういうのは得意じゃないからな。おはぎの件は俺がどうにかするから、遠慮なくアインスのアイディアを使ってくれていいよ」
「ひどい、リョウは味方だと思っていたのに! シグナムといいリョウといい、最近いじわるだ!」

 シグナムと一緒にされるのは困るんだが。あいつはああ見えて、親しい人間のことはからかったりする一面がある奴だし。俺は別にからかうつもりで言ったんじゃないんだが。

「リョウくん、アインスの機嫌が悪くなってもうたで。はよ機嫌なおして」
「俺が? 事の発端はヴィータなんじゃ……機嫌を直すたって言ってもな」
「今度アインスをデートにでも誘ったらええやん♪」

 はやての言葉に俺とアインスはほぼ同時に「デ、デート!?」と口にし、必然的に顔を見合わせた。
 デートというからにはふたりでどこかに行くということだろう。ふたりっきりというのは、これまでに何度も経験しているが、それは八神堂内での話。八神堂内と外では話が違ってくる。
 お互いに似たような想像をしたのか、俺達の頬は赤く染まった。俺の目に確認できるのはアインスのだけだが、顔の熱さから言って赤くなっているに違いない。

「あ、ああ主、何を言っているのですか!? だ、大体私には店の手伝いが……」
「それは大丈夫や。シグナム達も協力してくれるやろうし……まあアインスが何が何でも嫌ってことなら仕方ないけどな」
「べ、別に嫌ということは……」

 そこで再び視線が重なる。俺がすぐさま顔を背けてしまったのは言うまでもないだろう。俺はアインスのことを友人として好きだし、異性としてももちろん意識しているのだから。

「あぁもう、ふたりとも可愛いな。いっそのこと付き合ってええのに♪」
「はやて、頼むからもうやめてくれ。これ以上され
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