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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
外伝 第1話 「八神堂の店員」
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」
おはぎに小学生ふたりは大喜びのようだ。はたから見てもいつも以上に数がある。おそらくはやてがふたりが来るということで多めに作ったのだろう。あの歳でよくあそこまで家事全般がこなせるものだ。1人暮らしの身からすると、彼女の家事能力が羨ましく思う。
余談だが、はやての後ろでおはぎを食べているヴィータをアインスが揺すっている。あまり人に言わないでくれ、とアインスは言いたいのだろう。
「リョウくん、一緒にどうや? リョウくんの分も作っとるんで〜」
意識を向けているのを食べたいと思われたのか、はやてが話しかけてきた。小学生達のことを考えると、あまり親しみのない俺が近くに行くのは躊躇われたのだが、ヴィータに「早く来いよ。じゃないとアインスがお前の分も食べちまうぜ」と言われてしまっては行くしかあるまい。
「少しだけお邪魔させてもらうよ」
金髪と黒髪の小学生に声を掛けて、はやてとアインスの間に座らせてもらった。はやてや小学生達は笑顔で迎え入れてくれたが、アインスはヴィータの言葉が恥ずかしかったのか俯いてしまった。
「えっと、そういえば君達ときちんと話すのは初めてだったよね。俺は白石涼介、よろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします。あたしはアリサ・バニングスと言います」
「私は月村すずかです。よろしくお願いします白石さん」
年齢の割りにしっかりとした挨拶をする子達だ。お嬢様のような雰囲気があるので、もしかすると英才教育を受けて育っている子達なのかもしれない。
「あの白石さん」
「何かな月村さん?」
「すずかでいいですよ。私のほうがずっと年下ですし」
「なら俺も下の名前で構わないよ。はやてやヴィータ達にも下の名前で呼ばれているからね」
彼女の隣に座っているバニングスにもそう伝えると、ならば自分も名前で呼んでもらって構わないと返事が来た。こうも簡単に名前で呼び合えるところが子供の凄いところかもしれない。年を重ねるほどこのような真似はできなくなる人間が多いのだから。
「じゃあ、えっと涼介さんでいいですか?」
「ああ。それで何が聞きたいんだい?」
「その、はやてちゃん達とはどういう関係なんですか? 結構前からここで働いてますよね?」
働いている、というのは少しニュアンスが違ってくる。俺はただ暇な時間が多いから手伝いをしているだけで、別にバイトをしているわけではないのだ。
「確かに気になりますね。はやてもくん付けで呼んでましたし」
「はやては誰にでもそんな感じだと思うんだけどな。ほら、デュエルが上手いって言う中学生の男の子。確か夜月くんだっけ? あの子も年上だけどくん付けで呼んでたでしょ?」
「あぁ……確かに」
「誤解されるんは困
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