機動戦艦ナデシコ
1277話
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か?」
「そうだな。出来るだけ早く返事をしようと思っている。それでいいか?」
「私の想いを受け止めてくれるのであれば……はい、よろしくお願いします」
頬が赤く染まっているのは、決して夕日の影響だけではないだろう。
「じゃあ……一緒に帰るか?」
「はい! 是非! ……私、最近いいお店を見つけたんですよ。アイスが美味しいお店で、とてもいい雰囲気のお店です。どうです?」
「そうだな、アイスか。……それもいいか。じゃあ、行くか」
そう告げると、ハルカは満面の笑みを浮かべてこっちに手を差し出してくる。
その手を握り、俺はハルカと一緒に校舎を出てアイス屋へと向かい……
「なるほど、これは色々と恥ずかしい……けど、面白い。面白いけど……」
VRルームでの時間が終わり、俺とハルカは並んで微妙な表情を浮かべていた。
「そ、そうね。うん。ちょっと面白いのは事実だったわ」
「……でも、ハルカが学生ってのは無理があったんじゃないか?」
その言葉に、ハルカの頬が赤く染まる。
ハルカの場合、どう考えても女子生徒じゃなくて女教師の方がらしい。
それこそ、女教師ならこれ以上ない配役だったと思うけど。
「うるさいわね! それを言うならアクセルだって学生ってのは無理があるでしょ!」
「あー……まぁ、それは否定しない。俺もこの配役にはちょっと無理があると思ったからな。……何だってランダムの設定にしたんだ?」
「初めてだし、折角だから?」
十代半ばの姿に変われば、学生服に違和感はなかったんだろうが。
それこそ男子生徒と女教師の道ならぬ恋といったシチュエーションとか面白そうだと思うんだけど。
そんな風に考えながら、俺とハルカはどこか微妙な表情を浮かべつつVRルームを出るのだった。
次にVRルームを使う時は、もっとしっかりとシチュエーションを考えてからにしようと思いつつ。
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