機動戦艦ナデシコ
1277話
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ンガ改。
そんな全く違う操縦形式の機体を一緒のシミュレータで動かすというのがそもそも最初から無理な話だ。
その辺を考えると、結局俺が出来るのは生身での訓練に付き合う程度。
……模擬戦辺りが出来れば話は別なんだろうけど。
「何だか気が進まないのよね、VRルームって。それに誘ってくれる人もいないし」
ハルカのその言葉には少し驚く。
整備員を始めとして、独身の中にはハルカとお近づきになりたい、口説きたいと考えている奴が多くいるのは当然知っていた為だ。
そうである以上、誰かがハルカをVRルームに誘っても少しもおかしいとは思わないんだが。
視線を周囲に向けると、どこか気まずそうにしている男が何人か。
それを見た瞬間、何となく理解する。
そう、恐らくお互いに牽制し合っている間に誰も誘えなくなってしまったのだろうと。
「そうだ、ねえ、アクセル。この後暇? もし良かったら一緒にVRルームに行ってみない?」
ざわり、と。
ハルカが俺を誘った瞬間、先程気まずそうにしていた男達がざわめく。
まぁ、鳶に油揚げを……的な感じなんだろうな。
一瞬断ろうかとも思ったが、どうせこの後やる事がないのも事実だ。
敢えてやるべき事を探すとなれば、格納庫に行ってウリバタケがミロンガ改に妙なちょっかいを掛けていないかどうかを探るくらいか?
けど、元々ミロンガ改には迂闊に手を出せばきちんと対処出来るように技術班がシステムを組んでくれている以上、俺が行く必要は必ずしもない。
故に……
「そうだな。なら行くか」
周囲の男達の声にならない悲鳴を聞きながら、そう告げるのだった。
周囲に広がっているのは、夕焼けの教室。
そこに俺は学生服を着て存在していた。
高校か中学かは分からないが、とにかくそういう設定らしい。
なるほど、これがVRルームか。……どちらかと言えばなりきりごっこ? シチュエーションプレイ? 何かそんな単語が脳裏を過ぎったが、間違ってはいないと思う。
「アクセル君……その、この手紙を受け取って下さい!」
そういいながら、セーラー服を着たハルカが俺に手紙を差し出す。
ご丁寧な事に、ハート型のシールで封をされている。
つまり、ラブコメ的なシチュエーションな訳か。
……それはちょっと無理があるんじゃないか? 俗に言う、ボンッ、キュッ、ボン! なボディラインのハルカがセーラー服を着ていると、こう言ってはなんだがコスプレ……悪く言えば風俗とかそっち関係の人にしか見えない。
実際、セーラー服の裾やスカートもかなり短く、余計にその印象を強めている。
「あ、ああ。うん。ありがたく受け取るよ」
「それで、その……アクセル君、返事の方はいつ貰えます
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