機動戦艦ナデシコ
1277話
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係での話がメインで、一緒に食事をするって感じじゃない。
フクベ提督は……殆ど話した事がないしな。
そんな訳でウリバタケが食堂にいる時くらいは一緒に食うけど、あいつはミロンガ改についての説明を聞きたがるんだよな。
一応その辺を詮索しないようにネルガルとは契約してるんだが。
で、そういうのがない、普通の相手と食事をする為にはハルカ、メグミ、ルリといったブリッジの三人と一緒の食事になる訳だ。
エリナの場合は、こちらも仕事の話になりやすいし。
「そうね、こんな風に店で出せるようなものじゃないけど、普通の家庭料理ならそれなりに出来るわよ。もっとも、あまり人に作った事はないけど」
ハルカの口から出た言葉は意外だった。
見て分かる通り、ハルカは派手目の美人で男にモテるのは間違いない。
それだけに、男に対して手料理を作った事も結構あるんじゃないかと思っていた為だ。
「へぇ。それはちょっと意外だな」
「あら、何で?」
「ハルカの事だし、今まで付き合ってきた男に手料理をご馳走するくらいはしたんじゃないかと思ってな」
「……あのね、別に今まで男の人と付き合った事がないとは言わないけど、そんなに経験豊富って訳じゃないのよ? 最近はナデシコの件で色々と忙しかったし、それに私に言い寄ってくる男って結構ワンパターンな人が多かったのよね」
アイスを口に運びながら、ハルカはそう告げる。
どうでもいいけど、アイスを食べた後に唇を舌で舐める仕草が凄く色っぽいんだが。
ただ、エリナの場合は本人に自覚のない天然での行為だったが、ハルカの場合は明らかに俺を誘う……いや、挑発する目的でやっているのが分かる。
もしかして色仕掛けが効かなかったのが、そんなにショックだったのか?
「ワンパターンか。ま、そういうのもいるだろうけどな」
そう告げた瞬間、近くのテーブルで火星丼を食べていた男がギクリとしているのが分かる。
多分そのうちハルカを誘おうと思っていた男なんだろう。
ハルカの派手な美貌を考えれば、そうなってしまっても仕方がない。
「あら、アクセルは結構自信ありそうね。……そうだ、良かったらサツキミドリ2号に到着して自由時間を貰ったら一緒に遊びに行ってみない? ルリルリを連れて」
「……ルリを? いやまぁ、向こうがいいならいいけど」
最初に会った時とは違い、俺とルリの関係も以前よりは改善してきている……と、思う。多分。
けど、それでも一緒に遊びに行くかと言われて行くというかどうかは、微妙なところだろう。
何しろ、初対面の――正確にはコミュニケの映像スクリーンで顔を合わせたから二度目だったが――印象が悪過ぎた。
それでも食堂で一緒に食事をしてからも何度か顔を合わせる事もあり、そこからある程
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