ゴブ郎視点1
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俺はゴブ郎。妹兼ストーカーの女性に殺されて、最弱種族のゴブリンに転生してしまった不幸な男だ。それでも、前世の超能力者の俺の能力である『吸飲能力』が受け継いたので、そこまで悲観する事もなかった。前世で得られた能力は全てリセットされてしまったが、またこっちでモンスターを食って能力を得られればいいと思い、この世界で力の限り生きていく事を誓ったのだった。
そんなわけで、生後四日で自分の飯は自分で確保しなかればいけない事に自然界は厳しいなと思ったが、そこで俺は友人兼捨て駒要員のゴブ吉君と一緒に狩りをして、ホーンラビットという一角獣の角が特徴のウサギを狩る事に成功して、俺は久しびりの肉を食らう事が出来た。やっぱり肉は美味いと思い、久しぶりに腹が膨れて満足して洞窟に戻った時に、俺はあるゴブリンを見て驚いた。
そのゴブリンは、俺やゴブ吉君と同じ同期ゴブリンのゴブ八君である。
生後四日で、初めての狩りを単独で成功させて、しかもホーンラビットを単独で二体も食べている事を知ったときは驚きが隠せなかった。しかも、木の棒すら扱う知識もないゴブリンなのに、ゴブ八君は誰にも教えてもらってないのに一角獣の角を武器として扱っている。これに俺は驚いたが、同時にゴブ八君も一緒に狩りに誘えば、俺の生存率も高くなり、狩りの成功率も高くなると判断して、次の日の朝に俺はゴブ八君を誘った。
「ゴブ八君」
「ん。ゴブ郎だよな。どうしたんだ?」
「今日から俺達と一緒に狩りをしないか」
「ゴブ郎達と」
「一緒に行動すれば狩りの成功率も高くなるよ」
「そうだな。単独で狩りをするのもきついしな……わかった、参加するよゴブ郎」
こうしてゴブ八君も仲間に入れる事に成功した。ゴブ八君は、やっぱり俺の想像通りに頭はよかった。ゴブ吉より膂力は下だけど理解力は遥かに上だ。しかも、俺の考えを察してくれて直ぐに次の行動に素早くシフトしてくれて、俺としては大助かりだ。
そして、ゴブ八君は何処か俺と同じ感じがすると思わずにいられなかった。それは、ホーンラビットを狩って思わず呟いた時の出来事である。
「角最強伝説」
思わず言ってしまい、自分で恥ずかしいと思った。だけど、ゴブ吉が俺の言った事を理解してなくて助かったが、ゴブ八君は違った。
「なに、その中二病みたいな発言!しかもドヤ顔!!」
ゲラゲラと腹を抱えて笑っているゴブ八君に、イラとして思わず右ストレートを顎にお見舞いしてやった。
「この野郎。ちょっと笑っただけで、顎にガチの右ストレートはねえよ」
うん。反省してなかったようだ。俺はゴブ八君に上下関係を分からすために……。
「わ、わかった。俺が悪かったから顎に殴るのはやめてくれ!」
上下関係を分かってよろしい。そのあたりをゴ
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