暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第23話 「従妹VS小狸」
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よりも大人びていてもおかしくないのに。……まあ真面目というか常に気を張って遠慮ばかりするようなはやてなんて考えたくもないけど。俺にとっては今目の前に居るはやてがはやてだし。
「ん? どうしたんそんなに見つめて……もしかして」
「それはない」
「まだ何も言うてないやん!?」
いや、言わなくても何となく理解できるし。
つい数秒前に今のままでいいなんて考えたけど、やっぱりもう少しまともになってくれたほうが嬉しいかもしれない。
「やれやれ、鈍感なのもダメやけど鋭すぎるのもダメやと思うで」
「はいはい、分かったからいい加減店の中に入れてくれ。今日はデュエルしに来たんだから」
「むぅ……そう言われたら店主として話を進めなあかんやん。本当ショウくんはずるいなぁ……まあショウくんがデュエルしてくれたら盛り上がるやろうし、カッコいい姿を見れるから嬉しいことの方が多いんやけど」
そう言ってはやては笑顔を浮かべながらいつものように俺の腕に自分の腕を絡めると、店の方へと歩き始めた。
これまでに何度か注意したもののこれといって効果がなかったことに加え、人間というものは慣れる生き物だ。なので彼女に対する言葉は特に浮かんでこない。ディアーチェが居たならば、つい先日も怒られたので何かしら行動を取っていた気がするが。
「……って、ちょっと待って!」
「急に大声出してどないしたん?」
「どうしたもこうしたもないよ。何でふたりは腕を組んで歩いてるのさ!」
「え、そんなん私がショウくんとそういう仲やからや」
ディアーチェに対して言うときの冗談だと分かる笑顔とは打って変わって、今のはやてはさも当たり前のことを言っているような顔をしている。
状況から推測するに……グランツ研究所の誰かしらからユウキの存在を聞いてたな。そうでなければ、俺がユウキと一緒に店に来た時点でこの前のアリシアのようなことになっていても不思議ではないし。それにここに至るまでの言動でユウキが意外と良い反応をしそうなのは見抜いてそうだから。
「いやいやいや、確かにショウは昔から自分よりも『年下』のディアーチェ達と接してたけど!」
「別に年下を強調する必要はないんじゃないか?」
「最近は小学生達と仲良くしてたって聞いたし、年上の友達なんてアミタ達しかいないんじゃないかって思ったりもするけどさ!」
「おいユウキ、人の話を聞いてるか?」
「でも、だからって小学生くらいの子とそういう関係になるような人間になったなんて思いたくないよ。従兄がロリコンだなんて……叔母さん達になんて報告すればいいのさ!」
「ユウキさん……とりあえず落ち着いてもらっていいかな?」
別にはやてとお前が思ってるような関係になってないし、俺の親にも報告しなくていいから。
というか、
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