暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第23話 「従妹VS小狸」
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が難しいと思うんだけど」
「ユウキ、その考えは最もだが……こう見えてこいつはすでに大学を出てる。店長らしいかと言われたら店長らしくはないが、この店の人間はこいつを店長だと認めてるから店長という事実は覆せないぞ」

 俺の言葉にユウキは驚き「う、嘘……もう大学出てるの」などと呟き始めるが、まあ世の中に天才というものは存在しているし、俺やユウキの血筋は頭脳明晰な人間が多い。また彼女はシュテル達とも交流があるので、すぐにはやてが店長ということを認めることだろう。

「それにしても……なあショウくん、ショウくんが好きな子に意地悪をしたがるんは知っとるよ。でもな、もう少し優しくしてくれても罰は当たらんと思うんや」
「あのなはやて、さも当たり前のように言ったが俺は別に好きな子に意地悪をする趣味はないぞ」
「さっきもうちのお店は表向きは本屋とか裏がありそうなこと言うとったし」
「人の話を聞け」

 何故か得意気で話すはやてに俺はでこピンを敢行した。大して力は入れてないのだが、彼女は両手ででこを押さえる。

「もう、そういうところが意地悪やって言うんや。私を店長やのうて普通の女の子として扱ってくれるんなら、年上として甘やかしてくれてもええと思うで」
「基本的に店長として扱ってはないが、普通の女の子としても扱ってはない」
「ちょっ、それは何でもひどいで!?」

 ガーン! という音が聞こえてきそうなほど盛大にショックを受けた顔を浮かべたはやては、ヘナヘナとその場に座り込む。店の外で座るのはどうかと思うが、チラチラとこちらの様子を窺うというか構ってアピールをしてくるだけに実に無視したい気持ちになってくる。
 ……しかし、この状況を他のメンツに見られると面倒な事になりかねない。
 ヴィータやシャマルははやてが構ってほしいだけだと思ってくれるだろうし、シグナムもやれやれと言いたげな顔を浮かべるくらいだろう。
 問題なのはアインスだ。基本的に大人しい人物ではあるが、はやての事になると豹変するし……ここはさっさと立たせるべきか。

「はぁ……外で座り込むな、服が汚れるだろ」
「キュン……もうそうやって不意に優しくするのは反則や。何度私の心を奪えば気が済むんよ、まったくショウくんはアメとムチの使い分けが上手いなぁ。まあそういうところとか含めて好きなんやけど」
「クネクネしてないでさっさと立て」
「ブーブー、女の子が好きやって言っとるんやから恥ずかしがってもええやん」
「キュン、なんて口で言うような奴の言葉で恥ずかしくなるわけないだろ。そもそも、お前は俺に対して冗談を言い過ぎだ」

 俺の言葉に納得するかのようにはやてはこちらの手を取って立ち上がる。
 まったく……本当にこいつは世話が焼けるよな。大卒という経歴を考えれば、思考とかは俺
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