暁 〜小説投稿サイト〜
没ストーリー倉庫
【スパロボネタ】御使いのいる家
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くらいながら陰気くさいこと言わないでくれる?」
「怒られた……間違ったことは言っていないのに。誰も私の哀しみを分かってくれない……」
「その哀しさを受け止めながら生きるのが人間だよ、サクリファイ」
「はっ……そうでした!わたくしはそんな基本的なことまで忘れて……哀しい……」
(めんどくさっ!)

 この猛烈に相手をするのが面倒くさいのがサクリファイだ。美人な事は美人なんだが、相互理解を唱える割には人の話を聞かずに勝手に悲しむ独善的な御仁である。行動も独善的で、人の話を聞かずに余計な事をしそうになっては誰かに止められており、要するに残念なお姉さん――略して残姉さんだ。上二人と違って悪い人という訳ではなく話せばわかるのだが、非常にもどかしい対話を強いられる。

 総合して言おう。

「お前らいつまで俺ん家に居座る気だ!?いいかげんリビングが狭くてしょうがないんだが!!」

 独り暮らし用の安い部屋がお前らの所為で狭くてしょうがない。夜なんか雑魚寝状態だ。あと床が嫌だからってテンプティは俺のベッドに入ろうとするな、この淫乱ピンクめ。

「ははは、心配はいらないよ。僕たちとて何もせず座して待っている訳ではない」
「それは引っ越してくれると言う意味だよな!?」
「いずれ収入が安定したらこのアパートの権利を買い取って大改築を施し、5人で暮らしても問題ない広さにする予定だ!皆で暮らせるとは喜ばしいな!!」
「買い取らんでいいから出て行けぇぇぇーーーッ!!!」

 アドヴェントの胸ぐらをぐわしっと掴んでグランガランと揺さぶるが、アドヴェントはいつも通り喜ばしいフェイスをするばかりだ。
 もういい加減俺はこの連中と一緒にいる空間にうんざりしているのだ。勉強をすれば暇な奴らが集まってきて、パソコン弄ってると暇な奴らが集まってきて、漫画を読むのもテレビを見るのもこの連中がついてくる。外出してるときもあるが、平均して2人は確実に残っているものだからプライベートという物がないのだ。
 風呂も酷い物で、一人ずつ入ると時間がかかるからと毎度誰かと一緒に風呂に入らせられる。アドヴェントが来ると無駄にスキンシップが多くてホモ臭く、テンプティが来ると正直俺のアーマーマグナムが風呂どころじゃ……もとい、目のやり場に困るのに面白がって視界に入ってこようとする。ドクトリンは風呂の時も愚痴が多くてハゲで筋肉質で暑苦しい。ちなみに残姉さんのサクリファイは全面的に行動が遅いので強制的に風呂入り最後の一人である。

「大体お前ら!何で!!俺の家にいんのッ!?」
「それは僕らにも分からない……あの時僕はZ-BLUEとの戦いに敗北し、世界をヒビキ達に託して因果地平の彼方へと旅立った。ここに僕らがいるのは……ふふ、あの赤い巨人が僕を拒絶したかな?」

 おまえは
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ