RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 四話「初戦」
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に三人が腰を下ろし、そのうちの弾が呟いた。
駅での戦闘は終わり、そのあとから警察のパトカーがサイレンを鳴らして押しかけてきた。いろいろと面倒だから三人はすぐさま姿を消してこの場を逃げ出した。
「マジで死ぬかと思ったぜ……?」
大剛は両指を鳴らしたあと、大きく背伸びをする。
「あれが……俺たちに課せられた力なのか? 今思うと、スゲー怖い」
静かになる玄弖は、そうボソッと呟いた。
「臆病の暗いが丁度いいかもな?」
そんな彼に弾が返した。
「……かもな?」
と、大剛も。
「……なぁ? この先もああいった危険なことが起こるのかな?」
「だが、今更エリア14へ戻るわけにはいかないだろ?」
帰ったとしても、移住しろと言ったのだ。半ば追放されたようなもの。ガイラ達は気にせずとも、統括者たちは嫌がるだろう。
「ここまで来たんだ。行くしかない。エリア20へ……」
大剛がベンチから先に立ち上がった。
「行くしかないか?」
と、次に弾がベンチから立つ。
「玄弖……」
弾が最後にベンチに座る彼を見る。
「……乗りかかった船だ。行くよ?」
最後に玄弖がベンチから腰を上げると、三人は夕暮れに照らされながら目の前の道を歩いた。
「とりあえず、どうする?」
「乗り物だとまた危なっかしいし、無関係な人たちが巻き込まれるかもしれない。こうなりゃ、徒歩で行くっきゃねぇな?」
弾はしぶしぶ答えた。
「マジかよ……?」
顔を青くする大剛だが、そんな彼の隣を歩く玄弖は、
「行こうぜ? 大剛」
と、明るい口調をかけて、彼が先頭を歩いた。
「とりあえず、今晩の夕飯どうする?」
何気に尋ねる大剛に。
「旅費のために携帯食一個だ」
「マジかよ……?」
再び大剛の顔が青くなった。
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