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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 四話「初戦」
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いち早く気づいたのは弾であった。
「スナイパーだ! 伏せろ!?」
弾が大剛を押し倒そうとしたが遅く、銃声が鳴り響いたがそれと同時に金属を弾く激しい音が三人の耳に飛び込んでくる。
「!?」
大剛の後頭部が、彼のRS「鈍龍(どんりゅう)」が自動的に展開して楯となり、装着者である彼を守ったのだ。
「ISがパイロットを守ったのか? それとも見破られていた? どちらにせよ失敗か……!」
隊長の指示で、各ISは一斉にホームへ急降下しながら三人へ銃撃を浴びせる。
「何だ!?」
玄弖はホームの上空を見上げた。そこには、複数のISと見られる機影がこちらへ向かって銃弾をばら撒いている。
三人の身はRSが楯となって銃弾を防いでくれるものの、周囲に居た人々はその銃撃の巻き添えを喰らって次々に倒れて行く。
「何がどうなってんだ!?」
大剛は混乱する。
「わからないが、ドンパチやってることだけは確かだ!」
「どうする!?」
玄弖が問うと、弾はやることは一つだと答える。
「……やるっきゃ、ねぇだろ?」
三人は四方へ散開するが、そこへ数発のミサイルがホームへ着弾し、駅は跡形もなく崩れ落ちて行く。
「やったか……?」
上空から浮上するIS部隊は、煙に包まれている駅を見下ろしていた。
「あれだけの攻撃を受けたんだもの、絶対に生きている確率はないわ?」
「隊長……?」
「ああ、だが念のため遺体の確認に向かえ? ドクター・Tの情報によると、ターゲットの耐久率は我々の機体以上にしぶといらしい……」
隊長は、適当に二名程を指名して瓦礫と化した駅へ降り立つよう命じる……が。
「!?」
一人の青年が斧を担いで、未だ消えない煙を突き抜けて、こちらへ一直線に突っ込んでくるはないか。
「喰らえぇ!!」
青年が振りかざす巨大な斧が、降り立とうとしたISの一機へ切りかかり、それは一撃で爆発した。
「な、なに……!?」
「そこかぁ!?」
さらに、弾は斬兒を横へ振り回し、降り立とうとした二人目も脇腹を切り裂いた。
瞬く間にIS二機がこうもあっけなく撃墜されてしまった事実に他のIS達は隊長を含み、目を丸くさせていた。
「ば、ばかな……ISがこうも!?」
ISが二機、それもRSを握って日の浅い素人に敗れた訳は、自分たちが世界で最強だと思う大きな自尊心と安心感に慕っていたことが原因である。
「こ、これなら……!」
――ISと同じように空も飛べる。これなら……行ける!
弾は再び斬兒を握り、構えた。
「くぅ……撃て! 撃ち落せ!!」
しかし、再び銃弾の群れが弾を襲い、流石に強気になり始めていた彼も血相をかいて上空を逃げ回る。
「やっべぇ!」
銃弾以外にも、ミサイルまでも彼に照準を定めるが。
「弾! そのままだ!!」
再び、地上から上空にかけて大剛が
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