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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 四話「初戦」
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位であったが、それでも男として「根性」を引き出して、親友と共に受験勉強を頑張っていた。
しかし、女尊男卑が進むにつれて弾に対する女子たちへの風当たりが次第に激しさを増していき、彼に対する噂は、保護者の五反田家へと広まり、特に妹は兄の嫌な噂を耳にし、それが原因で彼女はクラスメイトから嫌な目で見られることが多くなった。
友人も減っていき、いつの間にかクラスで孤立されつつある状況へと陥ってしまう。
蘭は、この元凶を作りだした兄の弾を激しく嫌うようになった。家でも彼と口を利かないどころか、視線すらを逸らされる。いつも彼の陰口を叩き、そして毎日喧嘩を続けた。
弾は、蘭に嫌われたと同時に祖父との仲の次第に悪くなり、自分にとっての居場所が徐々に失われていったのだ。
そしてあの時、蘭がIS学園を第一志望校に選び、熱意ある理由を聞かされたことで、弾は心の底から妹に対し兄妹の縁を切り、また五反田家との縁も切った。そして、彼は家を飛び出して途方もなくさ迷い歩いたのである。そして、偶然迷い込んだのがエリア14だったというのだ。
時に、行くあてもない彼は適当に寝床を見つけて、しばらく此処で野宿を続けることになった。
しかし、最初はかなり抵抗があった。統括者と言うマッドサイエンティストが影で支配し、その表にはヤクザや野盗やらの組織が仕切っている。
さらには、誘拐され、または迷い込んできた女性を捕まえては性奴隷にする恐ろしい闇市場など、女尊男卑と対なる男尊女卑が支配している街であった。奴隷の中には、蘭と同い年と思われる少女が鎖につながれて連行されていく風景を目撃した。
――本当に、とんでもないところへ来ちまったな?
最初はただ、それしか思わなかった。しかし、彼としては後のこの街の風が肌に会うことになる。
ある日、突如侵入してきたISの部隊との攻撃に巻き込まれ、生死をわけた選択が彼に試されることになる。
すると、そんな戦場の中で彼の目の前でとんでもない非常識な光景を目撃する。それは、今までこの街を仕切っていたヤクザや野盗達が共に力を合わせてISと戦っていた。それも、とんでもない化け物のような怪力と、戦術でISの部隊を圧倒したのである。まるで、漫画の世界に引き込まれたかのように、男たちは鍛え上がられた大柄だ肉体で次々とISを撃墜していく。
そんな中に弾はどうにか生き残ることができた。そして、この戦いで生き残れたことにかつてない生き甲斐を感じたのである。
そして、男の意地とプライドをかけた彼らの戦いに魅了されていた。
その後、徐々に弾はこのエリア14に馴染んでいき、気付けば玄弖や大剛といったジャンク屋仲間と出会って、行動を共にするようになった。

「……と、いうわけだ?」
「ふぅん……いろいろあったんだな?」
「結局、俺は外の世界じゃ不適合な人間だったのか
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