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RSリベリオン・セイヴァ―
RSリベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 四話「初戦」
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メって……ん?」
すると、大剛はふとのれんを見上げた。
「五反田……? お前と同じ苗字だな? え!?」
「「……」」
すると、一斉に大剛と玄弖は弾をじろりと宥めた。
「こ、こ……これはだな!?」
「弾、お前さ? 確か食堂が実家って……」
「そうだったな? もしかして、この家が……?」
二人に問われてお早逃げ場のない彼は思い切って叫んだ。
「ああ! そうだよ!? 俺がいた食堂だよ!?」
白状したのか、弾は暗い表情になる。
「別に隠す必要はないだろ? 立派な食堂じゃないか? 隣に自販機もあるし?」
「そうだよ? あ、この店からも美味そうな匂いがしてきたぞ? 入ろうぜ!」
大剛が涎を垂らして再びのれんを潜ろうとしたが、弾が叫ぶように怒った。
「何が美味そうだ! こんなシケたゴミクズみてぇな店なんざ、豚の餌しかでねぇよ!?」
「だぁれが豚の餌じゃ! 戯けぇ!!」
すると、弾の背後からガラガラと引き戸が開いて、弾と同じ姿をした老人が勢いよく出てきて弾の脳天へ拳骨をかました。
「いってぇ〜……!? じ、爺……?」
「けっ! どこのチンピラかと思ったらドラ孫のオメェか!?」
「クソ爺……テメェ、まだくたばっていなかったのかよ?」
「ふん! 蘭をIS学園へ入れさせるまで、わしゃ死にゃせんわい!!」
「あいかわらず孫娘にはアホみたいに甘いな? めでたい老いぼれだぜ……!」
「なにを……!? こんのバカ孫が!!」
「おう! 今ここで爺を生け造りにしてやんよ!!」
と、弾は頭に血が上って、巨大な斧のRS「斬兒(ざんげ)」を展開した。
「落ち着けって?」
玄弖と大剛が慌てて止めに入る。
「ちょっと! お爺? 外で何があったの?」
騒ぎを聞きつけて、一人の少女、これもまた弾と同じ格好をした少女が三人の前に現れた。そして、弾を見て目を丸くする。
「お、お兄……?」
「……」
しかし、弾は彼女から目を背けた。
「お兄なの……? お兄だよね!?」
泣きそうな顔をする少女を目に、玄弖と大剛はお互いの首を傾げた。
話によると、弾はこの五反田食堂の長男らしく、祖父と妹、母親と共に暮らしているらしいが、ある日をさかえに長男の弾が突然蒸発してしまったという。
「ふぅん……弾って、結構伝統ある食堂の息子ってことか? どうしてエリア14なんかに来たんだよ?」
野菜炒め定食をもりもり頬張る玄弖は、その話を聞いている。
「そうさ。どうして、抜け出したんだよ? お爺さんや妹さんも皆良い人っぽいよ?」
焼肉定食をガツガツ食いながら大剛も言う。
「うるせぇ……! 俺はこんな世界に居るのがまっぴらごめんだからよ?」
「あの……」
そこへ、カウンターから弾の妹が顔を出してきた。名を蘭といって常連の間ではアイドル的な少女らしい。
「いつ
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