機動戦艦ナデシコ
1276話
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でエリナが尋ねてきた言葉へ、即座に答える。
「何で? 機動力でGがキツイのは分かるけど、それは別に全力を出さなければいいだけでしょ? ちょっと動かすくらいなら、問題ないんじゃない?」
「……そうすれば動かせると? まぁ、動かせるかどうかで考えれば動かせるだろうけど、それでも俺の立場としてはそれを許す事は出来ないな。……そもそも、エステバリスとミロンガ改じゃ操縦系統が違うぞ」
IFSを使って操縦するエステバリスと、普通に操縦するミロンガ改。
どう考えても操縦システムが違い過ぎて、誰が動かすのかは分からないが、それが問題になるとしか思えない。
普通に考えれば、ミロンガ改のパイロットをやるのはテンカワなんだろうけど……
「どうしても駄目なの?」
「ああ。一応機密って事になってるしな。それは、ネルガルも了承の上で俺をナデシコ所属のパイロットにしたんだろ?」
「それは……そうだけど。どうしても駄目なの?」
「ああ、駄目だな」
「そう。……じゃ、しょうがないわね」
へぇ。思ったよりもあっさりと退いたな。
てっきりもっとグイグイと突っ込んで来ると思ったんだけどな。
「あら、そんなに私が退いたのが不思議?」
「それは否定しない」
「確かにミロンガ改に興味はあるけど、だからってアクセルを敵に回すような行為をしたいとは思わないのよ」
「……これからもそういう態度を取ってくれると、俺としても嬉しいんだけどな」
「でしょ? 話は変わるけど、サツキミドリ2号に到着したら、ナデシコの補給と同時にミロンガ改のミサイルも運び込まれる筈だから、一応きちんと撃てるかどうかを確認することになると思うわ。その辺のテスト、よろしくね」
笑みを浮かべて告げるエリナ。
……本当に、このままネルガルと友好的な関係を続ける事が出来ればいいんだけどな。
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