第13話 迫り来る大事件の予兆
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ン…大丈夫か??」
レン「…はい。って大輝さんはなんで無事なんですか??」
大輝「当たりどころが良かったんだろ。特に怪我もないし。」
レン「いやでも腕が吹っ飛んで…」
大輝「まぁそれも幻覚だったんだろ。」
…大輝さんと話しているとき何かの気配を感じた。振り向くとそこには物凄い形相をした血だらけの大津が立っていた。
大津「ようやってくれたな那覇大輝。油断しとったわ。」
大津「今日のところは引いてやるが、次会ったら容赦せえへんで。」
大津「ほら、ルカ、帰るで。「
ルカ「…ハイ。マスター。」
こうして、正月にやってきた来訪者はまた何処かへと消えていったのである。
ー大輝視点ー
2時間後、俺とレンは木っ端微塵に吹き飛んだドアを修復し、ついでに家の中に入ってテレビを見ながらさっきの来訪者についての話をしていた。
大輝「まぁ聞きたいことは山ほどあるんだけど。」
大輝「まず、《アンドロイド研究所》って何?」
レン「まず、僕達ボーカロイドアンドロイドは全てとある大学の研究室で開発されました。その研究室では《感情を持った人間に近いアンドロイド》についての研究もと開発と同時に行っていました。俺にも当時の記憶は書き換えられてしまったのかぼんやりとしかないんですけど、そこでは割と人道的な実験を行なっていたと思います。ここまでは大丈夫ですか?」
大輝「大丈夫。ついでにその研究室は多分うちの大学だ。」
レン「…??」
レン「大輝さんって高校生なんじゃ…」
大輝「正確にはその大学の付属高校に通っている。」
大輝「話の腰を折ってすまなかった。続けてくれ。」
レンは一度大きく深呼吸した。恐らく、これから辛い話でもするのだろう。俺の気持ちも自然にシャンとする。
レン「その研究室はある事件で封鎖されてしまいます。どんな事件だったかは記憶にないですが、死者が出るような大事件だったと思います。それからボーカロイドアンドロイドの一部は先程の《アンドロイド研究所》という施設に連行されました。俺もその一人です。《アンドロイド研究所》ではボーカロイドアンドロイドを人間とも思わないような非道な実験が繰り返されました。改造されて声さえも失った者もいます。」
大輝「さっきの巡音ルカとかだな。確かに彼女は無機質な声だった。」
レン「察しが良くて助かります。巡音ルカは1番の被害者と言っても過言ではありません。彼女は完全に改造されてしまった…感情も全て失うまでに。」
ルカに対して初対面のときに感じた恐怖はそれだったのか。
大輝「巡音ルカの戦闘力改造によるものか。」
レン「…はい。ちなみに俺は偵察用、リンは戦闘用に改造されています。」
大輝「なるほど。」
大輝「ちなみにどうやってそんなとこから脱出した
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