暁 〜小説投稿サイト〜
『最低な女』
『複雑な想い』
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安心した。
一緒に歌おうって言われたけど、やんわり断った。

未桜はお腹が満たされたから悪酔いはせんと思ってビール飲み出した。
門限0時やし、一応30分前にアラーム鳴るようにした。
紘希には、門限0時ってのは最初に伝えてた。
時間来たら送ってくれるって言ってた。
その前に解散するだろうけどって...。

紘希が言った通り、時間になる前に皆帰るって言って帰って行った。
まだ全然時間あるけど...気を遣わせた?
それとも普通にそれぞれの事情?

皆が帰った後、紘希が話す。

『俺がメールしといたんよ。皆に先帰ってって』

『そぉなんや。...ん?なんで?』

『未桜チャンと2人で話したかったから』

『...デリ辞めろとか?無理やで、生活成り立たんし』

『あはは(笑)違うし(笑)解っとるやんそんなこと〜。違うし〜。やっぱ未桜チャンおもろいわぁ〜。皆帰ったしアユ歌ってや♪』

『えっ!話って?!気になるし!』

『そんな改まったモン違うよ。普通にこぉやって2人で話したかっただけ♪』

『そぉなん?てかビールおかわり〜♪』

『はいはいビールねっ♪』

未桜は紘希と一緒にアユ歌った。
HYも一緒に歌った。

『〜♪だからお願い 僕のそばにいてくれないか 君が好きだから この思いが君に届くように 願いが叶いますように♪〜』

サビの所で妙な空気になった。
紘希が真顔で未桜を見てるのが解ったから。
敢えて振り向いてない。
今は今でこのまま楽しい時間で終わりたかったから。

後は、紘希にリクエストするだけで未桜はビール飲み続けた。
いい感じに酔ってたはずやけど完全に醒めたし、酔えん...。

30分前のアラームが鳴って、紘希が歌いきって、会計に行った。
未桜が支払いした後、紘希に、次いつ逢えるか聞かれた。
娘の体調もあるしハッキリしたことは言えんって答えた。

家の下迄送って貰って、上の家に行って、寝てる娘を抱えて自分の家に帰った。
一段落して紘希からメールが届いた。
メールを開く前に、買ってきたビールを空ける。
真っ暗な部屋で、娘が寝てる布団の横で、ビールを飲みながらメールを見る。

ハッキリ告白されたわけではない。
曖昧なところ。
未桜自身、複雑。
紘希は今のところ『友達』で居たい存在。
迷惑かける、苦しめるって解ってる『不倫』は嫌...。
ホンマ良い子やから。

未桜のことホンマに好いてくれてるなら尚更ツライ想いさす。



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