暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第43話 波乱の幕開け
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たら新種、っていうのはないのかな? 無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)は次元の狭間で生まれたんでしょ? だったら新しい個体が生まれた後、すぐさま人間界へ行ってそのまま住み着いたとか」

「可能性はなくはないがそうであったならお手上げだ。もはや調査しようがない」

「……結局この件は本人たちに接触してでしか解決しないな。しかし急に刺激してもどうなるかわからない。ここはもう少し様子を見よう。なお、監視などは極力避けよう。彼女が相手では見つかる可能性が高い。リアスにも話さない方がいいだろうな。今後はリアスから近況を聞くと同時にそれとなく聞き出してくれるかい、グレイフィア?」

「かしこまりました」

 結論は現状維持ですか。妥当ではありますね。

「では次に試合を見て発生した事案、すなわち彼女の姉妹たち、まずは長女、神裂黒歌と四女、神裂白音についてです」

「……彼女たちは猫又だったな? 加えて仙術も扱えるとなると……」

「はい、間違いなく絶滅危惧種、猫?(ねこしょう)の生き残りであると思われます」

「まだ生き残りがいたことが驚きだな。どこで出会ったか聞いているかな?」

「日本の箱根の温泉街で餓死寸前だったところを拾われた、とのことです」

「日本で猫といえば彼女がいたよね? 確か……」

「野井原の緋剣、天河の守り刀ですね。裏から接触し確認を取りましたが……彼女も知らないとのことでした」

「一度妖怪の方に接触して確認を取る必要があるかもね〜。それに……あの仙術は危険すぎるよ」

「でも実際可能なの? 生命の核を壊すなんて」

「それにつきましては同じく仙術を使える別の転生悪魔にも確認を取りました所、可能とのことです。ただしそこまで練度が高い仙術使いは滅多におらず、それこそ闘戦勝仏、もしくはそれに連なる者達のみではないかと……」

「ふむ、その者たちと接触したような形跡は?」

「ありません。神裂龍巳同様拾われた後はずっと人間界で暮らしていたようです」

「……こちらも結論は出ずか。こちらも様子見だな」

「……では最後に次女、神裂火織、その神器(セイクリッドギア)に関してです」

「確か神器(セイクリッドギア)魔剣創造(ソード・バース)ということだったが……」

「ありえないな。確かにそれもレアで強力な神器(セイクリッドギア)には違いないが……あの力は異常だ。それこそ神滅具(ロンギヌス)でないと説明がつかない」

「でもあんな神滅具(ロンギヌス)、私は知らないよ?」

「可能性があるとすれば……永遠の氷姫(アブソリュート・ディマイズ)かな〜?」

「だがそれでは彼女のあの長大な刀を含めた他の魔剣につ
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