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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第43話 波乱の幕開け
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れにとてもいい表情をするようになりました。これも教育のおかげであるならばとても嬉しく思います」
「で、ではなぜ?」
「一人の女性を愛する。これは私が教えたいい男の条件でしたね? 確かに間違いではありませんしライザー様が本気だということも伝わって来ました。でも……」
そう言って私はある方向に目を向ける。そこには……目に涙を溜めつつも泣き声を上げまいと我慢するライザーの眷属たちが、いえ、恋する女の子たちがいた。ライザーもそちらに目を向け、ようやくそのことに気付いたみたい。
「お、お前たち……」
「……ライザー様」
「私達、ライザー様のことが好きです……」
「でも、だから……」
「ライザー様が、幸せに、なる、ためなら……」
「私たちは……喜んで……」
「身を……引いて……う」
「うぇぇ……」
それ以降は言葉になってなかった。ライザーもここまで慕われてるなんて思ってなかったんでしょうね。眷属たちに歩み寄って慌ててるわ。
「ライザー様、無闇矢鱈に女の子に手を出すのはあまり褒められたことではありません。一人の女性を愛するというのもいい男の条件に間違いないでしょう。でも……自分のことを愛してくれる女性くらい、全員まとめて幸せにしてみせると言い切るのも、同時にいい男の条件だと思いますよ?」
そう言われたライザーは寄ってきた眷属を抱きしめながら固まっちゃった。それからしばらく部室には眷属たちのすすり泣きの声が響いてたんだけど……
「帰るぞ、お前たち……」
そう言ってライザーは魔法陣の方へと歩いて行った。
「ライザー様?」
眷属たちも混乱しつつもライザーに付いて行ってる。
「神裂火織……いや火織。どうやら俺はまだ君の言ういい男ではないらしい。この場は一旦引こう。だがいつか必ず君の言ういい男になって再び訪れる。その時に……答えを聞かせてくれ」
そう言うと魔法陣が光り出した。
「ええ、楽しみに待ってます」
そう言って私は笑顔を浮かべる。ほんと変わったわねライザー。しかも私の笑顔見て顔赤らめてるわ。可愛いんだから。あ、そうそう。
「それからもう1つ、ライザー、私自分より弱い男はお断りだから」
これだけは譲れない。修行して強くなったけど……やっぱり私も女の子なんだから。出来れば相手は私のこと守ってくれるような男性がいい。
一方その言葉を聞いたライザーは
「首を洗って待っていろ」
という言葉を残して光の中を消えていった。
「火織、あなた……」
ライザーが去ってすぐ、部長が話しかけてきた。その顔は……なんか複雑そうね。分からないでもないけど。
「彼、なかなかいい男になりそうですけど。いいんで
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