桃の香に龍は誘われど
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くれるだけでいい。出来れば関羽辺りの戦力も留めておいてくれ。願わくば……この益州で死んでくれや」
この状況を利用せずして二度と好機は得られない。燻る想いを携えているのは劉璋とて同じ……桃香はそれに気付かなかった。
「俺があいつを絶望させるんだ。あいつの絶望は俺のもんなんだ。お前なんかにはやらねぇよ、徐公明」
一人の少女の夢と、存在全てを奪いたいと彼は願う。空虚に染まった大徳を掬い上げた彼は、ただ己の欲望に忠実だっただけ。
それでいい、と彼は思う。真逆だからこそ欲しい龍を想って、一人部屋の中、喉を鳴らして嗤った。
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