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sao〜忍びの如く疾風〜
アインクラッド第一層
チュートリアル後〜クエスト『山男の証』
第四話『山男の証』part2

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―――サーソン山麓にて―――

すげー高さだなーと内心でつぶやきながら、
俺は壮大なスケールの山を見上げた。
実際クエストを受注した所からもかなり大きく見えたのだ。

とはいえクエストを受注してから山麓までは一分とかからず着けたのだが。
βテストの時はもっとかかったような...と
考えながらも俺は山を登り始めた。


山を登り始めて3分経つと早速モンスターに出くわしてしまった。モンスター名は《Pebble ore》直訳すると鉱石の石塊という意味のモンスターだ。

正直このモンスターは防御力が異常な高さで厄介なので
戦いたくはないがしょうがないが
俺は剣を抜いた。




「ハァハァ」数秒後俺は
息を切らしながらも、ポリゴンとなって四散した
モンスターを見つめていた。
やはりかなり強かった。ベータテストの時の
何倍もの強さがあったのだ。
やはりβテストの時よりもモンスターは強化されているようだった。
このクエストも内容が変わっている可能性がある。しっかりと注意しとかないといけないな...。

俺はリザルト画面を確認するとまた頂上へ
登り始めた。


それから三十分は経っただろうか?
その後も山を登っていた俺は遂に頂上へたどり着いた。
そこで俺が見たものはベータテストの時はいなかったモンスター《シュカミ・オブ・アイススノウ》という名の
狼型モンスターだ。

かなり大型で強そうだが、
デスゲームが始まる前に、何も分からず死んでいった
ハンスンのためにも俺はこいつを倒して強くなる――
「行くぞ!」俺は短くそうつぶやくと、先頭を始めた。


――!狼はいきなりものすごい速さでおれを攻撃してきた。俺はそれをギリギリでかわすと反撃に
ソードスキル《フェルクレセント》を放つ。
そんな攻防を繰り返し、相手は体を四散させた――。

ドロップアイテムは《山男の旗》――
つまりこれを山頂に差せばいいのだ。
この旗を山頂に指すと何故だか妙な達成感が生まれた。
俺はその達成感を胸にしまい、山頂から三十分で山を
降りることが出来た。

俺はクエストを報告しに行くと何故だか、ものすごく
すっきりした気持ちになり、心がない筈のNPCに
延々と山で起きた話をしてしまった。
――その時NPCは相槌を売ったような絶妙なタイミングで、小さく「ありがとう」と言ったのだ...。


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