暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四話 平穏に向けて
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《魔法初心者の高町様と、休暇中のマスター、そして負傷中のフェレットで残り多くのジュエルシード回収が、無事にできると思いますか?》
状況を冷静に把握したアマネの問いに対し、俺は余裕の笑みで答える。
「それ以外にも、アマネとレイジングハートがいるだろ? 二機がいれば、問題ないだろ?」
迷いのない自信だった。
俺は俺以上にデバイスを信じてる。
俺みたいな子供が、大人に認められているのだってアマネがいたから。
両親を失い、姉さんが意識不明で落ち込んでいる最中だって、声をかけてくれたのはアマネだったから。
だから信じてる。
アマネの可能性を。
そして高町 なのはの力になる、レイジングハートの可能性を。
《……デバイス冥利に尽きますね、レイジングハート》
《ええ。 そして今更ですが、お久しぶりですね、アマネ》
《元気そうでなにより。 まぁ再会がこんな形なのは運命を感じるけど》
「……え、アマネとレイジングハートってお知り合い?」
「仲いいよね?」
俺と高町は唐突に、言葉を失う。
なぜか急に二機のデバイスが会話を始めたから。
しかも友人のような親しさで。
《マスター、覚えていませんか? マスターの姉上が趣味で作っていたデバイス設計図の数々》
「あー、子供の落書きにしては細かすぎたヤツ?」
《その落書きから生まれた1つが私であり、そしてレイジングハートなのです》
「……つまり、二人は姉妹?」
《そういう事になりますね、アマネ姉さん》
《そんな呼ばれ方をされたのは今が初めてですがね》
「……」
「……」
俺と高町、そしてユーノを含めた三人は、本来であれば衝撃の真実にも関わらず、言葉を失って表情も失った。
うん、驚き疲れたんだきっと。
そういうことにして、俺と高町達の今後の方針は紆余曲折ありながら決まった。
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