第2章:埋もれし過去の産物
第36話「命からがら」
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「っ....!」
突然緋雪は捲くし立てるように怒りを露わにする。
「ああそうだよ!こんなのただの八つ当たりだよ!でもね、もうムートが死んだ時にいたようなクズみたいな偽善者なんて消えてなくなって欲しいんだよ!」
―――だからさ、死ねよ。クズ。
「がっ....!?」
瞬間、彼女は神夜を殴りつけていた。
「お前さぁ、一定以上の威力じゃないと何も効かないんだって?じゃあ、ちょっとストレス発散に付き合ってもらうよ!!」
「っ....!?」
そう言って緋雪はレーヴァテインを展開して振りかぶる。
「ぐっ...!」
「あはっ!まともに受けようって言うの?いいよ、やってみなよ!!」
―――ギィイイイン!!
「っ!?ぐぁああああっ!?」
レーヴァテインを神夜はアロンダイトで受けようとするが、その上から吹き飛ばされる。
「ほら、ほら、ほら、ほら、ほらぁ!!」
「がっ、ぐっ、ぎっ、ぐぁっ...!?」
吹き飛ばされ、回り込まれ、また吹き飛ばされる。
「...一度死ねば?」
〈“Zerst?rung”〉
瞬間、神夜は爆発した。
体の防御力を無視したような、体内からの爆発。
一瞬にして死んだ神夜は自分が殺された事すら自覚できなかった。
「神夜..さん....?」
「嘘....!?」
一瞬にして神夜が殺された事に、アミタとキリエは信じられないような顔をする。
「くっ...!よくも....!」
「よくも神夜君を...!!」
二人は自身に残るダメージを顧みず、怒りに任せて突撃する。
「ぁああああっ!!」
「はぁああああっ!!」
一見、怒りに任せただけの愚直な攻撃だろうが、そこは姉妹。
きっちりと連携を取って緋雪に攻撃する。
「へぇ...なかなかにやるじゃん。でもぉ...。」
―――後方注意...ね?
「「―――っ!?」」
後ろから突然飛んできた魔力弾を、咄嗟に二人は回避する。
「甘いあまーい果実に釣られて、罠に引っかかって惨めな最期を遂げるのはだぁれ?」
〈“Obst falle”〉
甘い果実に接近してしまった二人は罠に包囲されてしまう。
「...お姉ちゃん、腕は....。」
「...片腕だけならいけますよ。」
先程の魔力弾の事もあってか、怒りを鎮めて冷静に対処しようとするアミタとキリエ。
背中合わせになり、包囲して迫ってくる魔力弾にどう対処しようか考える。
「
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