第17話「たんさく」
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と言うべきか、当然と言うべきか...生存者は一人も見当たらなかった。ただ、これだけ持ち帰って来たぞ。」
「おお、乾パンだらけ...。」
...うん、無事な非常食それぐらいだったし。
缶詰はそこまで見つからなかった。
「...ん?これは?」
「ああ、近所の剣術の道場にあった太刀と短刀。それと手入れ道具一式だ。」
手入れの仕方?わからん!
...まぁ、なんとかなるだろう。サバイバルナイフと同じやり方で。
説明書っぽい物もあったし。
「ほ、本物...?」
「ああ。まぁ、扱うのは難しいから木刀も持ってきたぞ。」
「武器が多いな。」
「そういうな。食料さえ少なかったんだから。」
乾パンすら用意していない家って結構あるんだなって思ったよ。
「刀と短刀はいざと言うときは悠里とか先生でも奴らを倒せるからな。俺たちはこれで十分だろ。」
「木刀...確かにこれでも案外倒せそうだよな...。」
胡桃のシャベルよりも扱いやすいかもな。
「一応、使えるのを持てるだけ持ってきた。」
「修学旅行のお土産かよ...。」
あぁ、なんかそんなイメージあるな。木刀って。
「銃や刃物は結構貴重だからな。明日からは木刀で行ってくるわ。」
「明日も行くのか?...とりあえず、これらを隣に片づけようぜ。」
「...そうだな。」
武器は隣に入れておかないとな。移動させておくか。
「...と、次からはちょっと娯楽用品も探してみるか。」
「娯楽....ゲームか?」
「ああ。携帯ゲーム機なら遊べるだろう。」
できればテレビも見たいが...ちょっときついな。ラジオも繋がらないからな。
「ただ、電気関連が問題だな。もしゲームとかをするなら、相当な電気を使う事になる。そうなると今ある太陽光の電気だけでは足りないな。」
「...そうだな。ただでさえ、最近は不足気味だしな。」
人数も増えたことにより、節約するようにはなっているが、それでもきつい。
「...あ、それなら遼の家の発電機持って来れば?」
「うおっ!?いつの間に!?」
「蘭か。...って、俺の家にそんな物あったのか?」
いつの間にか戻ってきていた蘭に胡桃が驚く。
...それにしても、発電機なんて家にあったんだな。
「まぁね。私と圭ちゃんが泊まった時に見つけてね。あれがあれば少しはマシになるよ。」
「...うーん、できればそれは生活に使いたいよな...。」
娯楽は娯楽で重要だけど、それにかまけて生きるための電気が足りないままだったら意味がないからな。
「...あ、そうだ!よくある自転車と
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