暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第21話「セカンド幼馴染」
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前と織斑の出会いってなんだ?」

「なによ...。」

「ほら、容姿が女性よりだから恋愛事にも興味ある的な?」

  実際は印象に残った思い出に見当をつけるためだけど。

「なっ...れ、恋愛って...!?」

「...いや、モロバレだし。」

「うぐ.....。」

  勘のいい人は皆気づいていると思う。

「...小学校に転入してきた時よ。当時は、ちょっとしたイジメを受けていてね。それであいつに助けてもらったって訳。」

「...ベタだな...。」

  洗脳の効果は記憶の置き換えもある。なら、それが秋十君の可能性が...。

「うるさいわね。...それ以来、あいつとは仲良くやってるわ。」

「...やっぱ、それって印象深いか?」

「ええ。それこそ、今でも鮮明に....鮮明に....あれ?」

  首を傾げる鳳。...思い出せないのか?

「....思い出せないのか?」

「いえ、状況とかは思い出せないけど、鮮明には...って程度。...はぁ、これじゃ、あいつの事言えないわね。」

「.......。」

  ...間違いない。これが秋十君との印象深い思い出だな。

「...ちょっと話したら少し楽になったわ。」

「...そうか。それならよかった。」

  本人の気分もマシになったみたいだし、これでいいだろう。

「じゃ、時間もあるし俺は行く。」

「そう。ありがとね。」

「...どういたしまして。」

  本当、洗脳が関係なかったら良い奴なんだよな...。










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