暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第21話「セカンド幼馴染」
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予想できる。...お前に言っている“ユーリ・エーベルヴァイン”と、ユーリちゃんは別人だ。いい加減、目の前の現実を見ろ。」

  こいつは“原作”に囚われている愚者だ。
  千冬も束もマドカちゃんも秋十君も、その幼馴染たちだってこいつのせいで人生がかき乱された。...後、一応俺にも影響してたな。

「なにを....!」

「...ふん、一言だけ言っておいてやる。...ここは、お前の知っている世界とは全く違う。」

  そう言って、俺はその場から立ち去った。
  別に、背後から襲い掛かられようとも対処できるからな。

「...あーもう、これならネットとか二次元に依存してる奴とかの方がマシだな。」

  あれ、ガチで空想と現実を混同させてるだろ...。

「...ユーリちゃん。」

「あ、あはは...やっぱりばれますよね...。」

  物陰からユーリちゃんが姿を現す。

「すみません...大丈夫だとは思ったんですけど、やっぱり心配で...。」

「...ありがとう。」

  心配してくれたんだ。お礼は言っておかないとな。

「そ、それよりも桜さん、さっきのあの会話は....。」

「...俺にも分からん。織斑の奴、一体どんな思考をしてるんだ...?」

  自分の事だったのでユーリちゃんは少し怯えているようだ。

「...戻ろう。秋十君もそろそろ戻ってるだろうし。」

「そうですね。」

  戻れば秋十君とマドカちゃんが一緒にいた。
  多分、マドカちゃんも秋十君が心配で行っていたのだろう



  ...その日、1025室で何か揉め事があったようだが、俺たちには関係ない。







「はぁ.....。」

「.......。」

  翌日、今日は偶然俺一人で食堂で昼食を取っている所、鳳が隣の席で溜め息を吐いていた。

「.....なぁ。」

「...なによ。」

「いや、昨日と様子が大違いだから気になった。」

  なんかもう、失恋..よりはマシだけど、なんかそんな感じだった。

「別に...一夏があたしとの約束を間違えて覚えてたのがイラついただけ。」

「...そりゃひでぇ。」

  いや、もう人格とか関係なく間違えて覚えてるのはひどいわ。忘れたのはともかく。
  約束した方は滅茶苦茶傷つくし。

「....で、アンタはアンタでなんで一人なのよ。」

「他の皆はとある代表候補生の専用機の整備を手伝ってる。皆が皆、友達が作りづらい性格してるからな。交流のためにも、年上の俺は遠慮した。」

「...年上だったわね。そういえば。」

  ...同学年だから忘れられてたか。

「...ふと気になったが、お
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