暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第21話「セカンド幼馴染」
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れてもいいってマドカちゃんは言ってたし。

「あ、ちなみになんで交える事になるかって言うと...俺がそうするからだ。」

「あんたのせいかっ!?」

     ―――スパァアン!

「おぅ...さすがは血の繋がった姉弟...威力と叩き方が似ている....!」

  秋十君はノート(丈夫な奴)で俺を叩いた。
  ...うん、出席簿には劣るが流石の威力だ。







       =秋十side=



「よう、鳳。隣の席からで悪いが、SHRでの縁だ。ちょっと話いいか?」

  桜さんは俺たちを連れて敢えて鈴やあいつが座っている隣のテーブルに場所を取る。

「ん?なによ。」

「なんでわざわざ“消去法”でクラス代表に選ばれた織斑に宣戦布告したんだ?」

  ...桜さん、初っ端から挑発してますよ...。

「なっ....!てめぇ....!」

「言っちゃ悪いが彼はズブの素人。ISの知識すらままならない。まぁ、それなのにクラス代表に選ばれた理由は推薦が原因なんだが...今は置いておこう。...で、そんな“雑魚”相手に宣戦布告した理由は....。」

  うわぁ...どんどん煽っていくなぁ...。
  心なしか、桜さんの顔が輝いているように見えるし、オルコットやユーリ、マドカ達は微妙に引いてるし...。

「貴様!一夏に対してなんて事を!」

「お前は黙っとけ。ちょいと邪魔だ。...で、どうなんだ?」

  憤った箒をなんでもないように抑制し、鈴に聞く桜さん。

「....あら、あんた、一夏の凄さを全然分かってないようね。」

「当たり前だ。まだ会って一週間ぐらいしか経ってないぞ?」

  余裕そうな態度を取る鈴。同じく余裕な態度な桜さん。
  ...なんだこの対決。

「...ま、大方数年ぶりに会ったクラスメイト、ひいては何かしらの想いを寄せてる相手とIS学園で会ったから...って所か。」

「っ...な、なんで分かるのよ!?」

「お、合ってたか。カマをかけただけなんだがな。」

  ...まぁ、ある程度ヒントは出てたしなぁ...。
  あいつを知っている口ぶり。あいつの久しぶりに会ったような言動。
  そして分かりやすい仲の良さそうな雰囲気。
  桜さんならここから予想するぐらい楽勝だよな。

「強いクラスに宣戦布告と言う意味では四組にするべきだし、ただ男性操縦者に宣戦布告するだけならあまりにも親しすぎる。...そこから適当に予想しただけだがな。」

「ぐっ...合ってるわ...。それより、四組が強いってどういう事よ。」

「そのままの意味だが?贔屓目抜きでもユーリちゃんは強い。」

「あぅ......。」

  
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