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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
身内が神の様に崇められる
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しく後光が差していないお父さんは、神様を見るかの様に恭しくする店主に『ちょっとこの2枚の絵を借りるぞ!』と、半分怒鳴りながら伝える。
だが店主は『そんな借りるなんて…どうぞ、お好きな物をお持ち下さいませ。リュカ様にでしたら、店ごとお譲り致しますから』と、お布施の様に店を貢ごうと言い出す始末。
どうしよう…何この状況…どうしてこんなに面白いの!?
因みにお父さんの捨て台詞は…
『うるせー!返すってんだろ!』
だった…
「コラ、テメー!何だこの仕打ちは!?」
王様の居る会議室に乗り込むなり、怒りを爆発させる神々しく後光が差していないお父さん。
本音はともかく立前としては、お世話になった方達にご挨拶をする為の訪問だったのに、無礼全開で挨拶もしない我が父を咎める者は居なさそう。
だってパパはこの国では神様なんだもん!(笑)
「リュ、リュカ殿…!?ど、どうしたのですかな?」
ほら…この国で一番偉い王様が、この無礼を咎めることなく敬語を使ってる…
「どうしたじゃねー!何だこの絵は!?僕の事をバカにしてんのか?」
世間一般では馬鹿にするどころか、ありがたい物として崇めているんだと思いますけど…違うの?
「おぉ…良く描かれた絵だろ!ワシも何枚か持ってるが、どれも気に入っているぞ!」
「何が『お気に入り』だ!このモチーフは僕だろ!バカにしているとしか思えないぞ!作者を呼べコノヤロー!説教してやる!!」
何故この国の英雄が怒っているのか分からない様子の王様達。
「…リュ、リュカ殿…何をそんなに怒っているのだ?」
と心から不思議そうに問いかける。
しかし
「作者が来てから話す!」
の一点張りで、彼等の困惑は深まるばかり。
やはりお父さんは世間一般の人々には理解出来ないのだろう。
待つ事15分…
「あ、リュカ!私の事を呼んだって本当!?私もリュカに逢いたかったから、すごく嬉しいわ!」
思った通り私達の知っている少女が現れた。
「お、お前がこの絵を描いたのか?」
「そうよ!私のリュカに対する思いを、絵に表現してみたの。結構良く描けてるでしょ。サマンオサでは人気があるのよ」
流石に知り合いの少女が現れ、尻窄みになるかと思ったのだが…
「ふざけんな、バカにしてるとしか思えないぞ!」
態度を変えないお父さんは凄いのだろう。
「な、何で怒ってるの…?わ、私は…リュカの事を尊敬して描いたのよ!?バカになんてしてないわ!」
でも尊敬の念から描いたのがこれらの絵なのだろう…
急に怒鳴られて涙目になってしまうフィービー。
「………分かった…説明するから座りなさい」
ちょっとバツが悪そうに声を整えて、彼女を椅子に座らせる。
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